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「俺はこんな画像持ってるぜ」...児童ポルノ加害者「10代が40代の4倍」時代に教育は何をできるか

2025年11月14日(金)09時15分
石井光太(ノンフィクション作家)
中学生女子

写真は本文と関係ありません FOUR.STOCK-shutterstock

<子どもが「性加害者」の事例が増えている。特徴は3つあり、1つは「恋愛の延長の犯罪」だ。取材に中学校教員は「学校での指導は不可能」と言った>

ここ数年、子どもに早い段階から「性教育」を受けさせる動きが広まっている。小学校低学年向けの性教育、あるいは未就学児向けの絵本などもある。

その背景に、子どもが児童ポルノの被害者ではなく、加害者になっている現実があることを知っているだろうか。

児童ポルノの加害者と聞けば、成人のイメージがあるかもしれない。たしかに10年ほど前まで10代の加害者と30代の加害者は同じくらいの人数だった。

しかし警察庁の調べでは、今や10代の加害者の数が30代の3倍、40代と比べれば4倍にまで膨れ上がっている。

なぜ子どもが加害の側に回っているのか。

そこには情報端末の普及と同時に、毎年のように史上最多を更新するいじめなど別の要因も複雑に絡んでいる。

私は近著『傷つけ合う子どもたち――大人の知らない、加害と被害』(CEメディアハウス)で、学校の子どもたちの間で起きている実態を示すとともに、それが起こるプロセスを明らかにした。

ここではその一部を引用する形で示したいと思う。
『傷つけ合う子どもたち――大人の知らない、加害と被害』
日本では、児童ポルノ事案が年々増えている。その原因の一つは情報端末の普及だ。

警察庁の統計では、携帯電話のカメラ機能が広がった2000年代から増加しだし、スマホが普及した2010年前後には児童買春事犯を抜いて右肩上がりに増えた。特に2015年以降、子どもがスマホを手にするようになってからの増加が顕著で、現在は高止まりの状態にある。

こうした中で、犯罪が起こるプロセスも大きく変化している。近年の特徴を三つ挙げれば、次のようになる。

・情報端末によって行われるいじめ。
・SNSやゲームで知り合った人による誘い出し。
・恋愛の延長で行われる犯罪。

まず「情報端末によって行われるいじめ」から見ていきたい。

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