最新記事
参院選

医療費1割削減、財源なしで手取りを増やす方法とは? 和田秀樹医師に聞く医療改革

Aiding Seniors, Reviving Japan

2025年7月2日(水)15時10分
高木由美子(本誌記者)

newsweekjp20250630100903.jpg

医療費の大幅削減は可能と語る和田医師 YUMIKO TAKAGIーNEWSWEEK JAPAN

──日本の政治はこれまで高齢者のほうばかりを向いていたといわれるが。

残念ながら、実態は高齢者を元気にするのとは逆のことばかりやっている。コロナ禍での長い自粛期間で身体機能の低下を招いたり、高齢者に運転免許証の返納を迫って移動の自由を奪ったり。保育園を増やして待機児童問題は解消されつつあるのに、特別養護老人ホームの入居待ちは全く解消されず、介護職員の給料は削られる。これで現役世代が親の介護のために仕事を辞めるとなると影響は大きい。


──そうした高齢者の課題の解決が若者支援にもなる?

高齢者をただの長寿でなく、元気で健康長寿にする政策によって、現役世代を支えることにもなる。まず、元気な高齢者に働いてもらう。働く高齢者のほうが寿命も長く、病気も少ないという傾向ははっきりしている。収入も伸び、高齢者向けの産業も盛んになる。さらに医療費を削減することができ、社会保険料負担を減らして現役世代の「手取りを増やす」ことになる。

──「手取りを増やす」は流行(はや)りの言葉でもあるが。

手取りを増やすというのだったら、まず財源が必要。だがどの党もその財源を示せない。ここで、無駄な医療費をチェックして削減し、5兆円でも10兆円でも捻出するという発想が欠けている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、イラン「一夜で壊滅」も 米兵救出報道の

ビジネス

NY外為市場=ドル安定的、円相場160円に接近 中

ビジネス

米国株式市場=上昇、トランプ氏発言と米・イラン協議

ワールド

アルテミス2の宇宙船オリオン、人類の最遠到達記録を
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 4
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 5
    トランプ、イランに合意期限「米東部時間6日午前10時…
  • 6
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 7
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 8
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 9
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 10
    スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のア…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 3
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中