【画像】核戦争に備え、中国指導部が北京郊外に作らせる巨大地下壕に進展
China is building something huge—and satellite images give us a clue
米諜報機関の元職員は同紙に対し「中国の現在の主要な安全保障指揮センターは新施設の北東に位置する西山にあるが、何十年も前の冷戦の真っただ中に建設されたものだ」と言った。「新施設の規模や一部が地下に埋設されている特徴を考えると、西山の指揮センターに代わってこの新施設が戦時の指揮本部になるものとみられる」
アナリストらは、このような施設は習近平国家主席が掲げる「アメリカをしのぐ世界最強の軍事大国になる」という野望と一致していると指摘する。
フィナンシャル・タイムズは中国のある研究者(匿名)の発言として、「この要塞の目的はただ一つ。中国軍が最悪の事態に直面した時に使う地下壕の役割を果たすことだ」と伝えた。
習は2049年までに中国人民解放軍を世界トップクラスの軍隊にすることを目指している。長年にわたるアメリカとの緊張関係や、アメリカが中国の台頭を抑え込もうとしているという認識が、急速な軍備増強に拍車をかけている。
軍備増強の一環として中国は2020年以降、核弾頭の保有数を約200発から600発へと3倍に増やしたと推定されている。アメリカやロシアに比べればそれでも保有数ははるかに少ない。