【画像】核戦争に備え、中国指導部が北京郊外に作らせる巨大地下壕に進展
China is building something huge—and satellite images give us a clue
もう一つの重要な節目が2027年だ。中国が2027年(あるいはそれ以外の年)に実際に台湾侵攻を試みるとは限らないものの、習は中国軍に対し、同年までに台湾を制圧できる能力を備えるよう指示していると、米当局者らはみている。
事実上の独立国家として世界でも重要なテクノロジーの中心地である台湾への攻撃は、今も米中の衝突を引き起こす最大の火種であり続けている。
米マサチューセッツ州にあるタフツ大学のマイケル・ベックリー准教授(政治学)は、ドイツの国際公共放送ドイチェ・ウェレとのインタビューの中で「習近平はこれまでの演説の中で、中国は西側諸国によってあらゆる方向から包囲されていると言ってきた」と述べた。
「新施設の建設は習近平にとって、中国、そして自分の周りに要塞を築くための手段のように思える。北京を狙った核攻撃に耐えられるようにすることが、建設中の地下壕の大きな目的だからだ。つまりこの複合施設の建設は、中国指導部の中に恐怖が渦巻いている可能性を示している」
中国当局はこの建設プロジェクトについて公にコメントしておらず、施設の完成予定時期も分かっていない。