最新記事
米中衝突

【画像】核戦争に備え、中国指導部が北京郊外に作らせる巨大地下壕に進展

China is building something huge—and satellite images give us a clue

2025年5月8日(木)21時22分
マイカ・マッカートニー

もう一つの重要な節目が2027年だ。中国が2027年(あるいはそれ以外の年)に実際に台湾侵攻を試みるとは限らないものの、習は中国軍に対し、同年までに台湾を制圧できる能力を備えるよう指示していると、米当局者らはみている。

事実上の独立国家として世界でも重要なテクノロジーの中心地である台湾への攻撃は、今も米中の衝突を引き起こす最大の火種であり続けている。


 

米マサチューセッツ州にあるタフツ大学のマイケル・ベックリー准教授(政治学)は、ドイツの国際公共放送ドイチェ・ウェレとのインタビューの中で「習近平はこれまでの演説の中で、中国は西側諸国によってあらゆる方向から包囲されていると言ってきた」と述べた。

「新施設の建設は習近平にとって、中国、そして自分の周りに要塞を築くための手段のように思える。北京を狙った核攻撃に耐えられるようにすることが、建設中の地下壕の大きな目的だからだ。つまりこの複合施設の建設は、中国指導部の中に恐怖が渦巻いている可能性を示している」

中国当局はこの建設プロジェクトについて公にコメントしておらず、施設の完成予定時期も分かっていない。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、10%追加関税警告 BRICSの「反米

ビジネス

アングル:中国、運転支援技術の開発「減速」 安全と

ワールド

コービン前英労働党党首、新党結成へ協議 スターマー

ビジネス

ウニクレディトCEOは「株売って国に帰れ」、コメル
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 3
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗」...意図的? 現場写真が「賢い」と話題に
  • 4
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    コンプレックスだった「鼻」の整形手術を受けた女性…
  • 7
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 8
    「シベリアのイエス」に懲役12年の刑...辺境地帯で集…
  • 9
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 10
    ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 6
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 7
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 10
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中