米国株式市場=続伸、ハイテク株高が消費関連の下落を相殺
ニューヨーク証券取引所(NYSE)のフロアで働くトレーダーたち。17日撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。ハイテク株が上昇し、ナイキなどの消費関連銘柄の下落を相殺した。
大型ハイテク株は前日からの上昇を継続。半導体大手マイクロン・テクノロジーが強気の業績見通しを示したことで、割高なバリュエーションや資金調達懸念で最近売られていた人工知能(AI)関連株への楽観ムードが再燃した。
マイクロン株は過去最高値を更新し、7.0%高となった。
エヌビディアも3.9%上昇。トランプ米政権が、エヌビディアの2番目に先進的なAI向け半導体の中国への初出荷につながる可能性のある調査を開始したとの報道が材料視された。
オラクルは6.6%急伸。中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」が米政府による禁止措置を回避するため、オラクルを含む米投資家主導の企業連合に米国事業の80%強を売却する契約を締結したことが材料となった。
12月は株式市場が伝統的に強い時期でもある。Stock Trader’s Almanacによれば、1950年以降、S&P500は年末最後の5営業日と1月最初の2営業日を合わせた「サンタクロース・ラリー」で平均1.3%上昇している。
一方、消費関連では、ナイキが10.5%下落。2四半期連続で粗利益率が低下したとの発表が嫌気された。
冷凍フライドポテトのサプライヤーであるラム・ウェストンは通期の需要見通しが弱いと示唆し、26.0%急落。
肉スナックの「スリムジム」で知られる食品メーカー、コナグラも弱い決算を受けて2.5%下落した。
アナリストは、株式オプションと株価指数先物、株価指数オプションが同時に決済期日を迎える「トリプル・ウィッチング」によるボラティリティー上昇を警告した。
SpotGammaの創設者ブレント・コチュバ氏は、オプションの期限切れによりクリスマス休暇明けの相場が価格変動の影響を受けやすくなる可能性があると指摘した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄が値下がり銘柄を1.44対1の比率で上回った。ナスダックでも値上がり銘柄が値下がり銘柄を1.47対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は246億0000万株。直近20営業日の平均は171億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 48134. +183. +0.38 47974 48289 4797
89 04 .82 .63 4.82
前営業日終値 47951.
85
ナスダック総合 23288. +282. +1.23 23121 23305 2310
69 33 .90 .52 6.19
前営業日終値 23006.
36
S&P総合500種 6831.5 +56.7 +0.84 6792. 6840. 6792
4 8 62 02 .62
前営業日終値 6774.7
6
ダウ輸送株20種 17557. +41.1 +0.24
96 8
ダウ公共株15種 1061.8 -15.5 -1.45
2 8
フィラデルフィア半導体 7065.8 +202. +2.95
9 26
VIX指数 15.11 -1.76 -10.4
3
S&P一般消費財 1956.4 -6.03 -0.31
6
S&P素材 571.40 +2.59 +0.46
S&P工業 1315.7 +11.4 +0.88
9 5
S&P主要消費財 871.40 -4.31 -0.49
S&P金融 910.02 +5.27 +0.58
S&P不動産 252.80 -0.87 -0.34
S&Pエネルギー 671.90 +0.46 +0.07
S&Pヘルスケア 1800.8 +12.5 +0.70
6 9
S&P通信サービス 446.45 +2.28 +0.51
S&P情報技術 5672.9 +113. +2.03
5 03
S&P公益事業 430.03 -5.85 -1.34
NYSE出来高 10.14億
株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 50455 + 895 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 50320 + 760 大阪比





