最新記事

英会話

「受験英語だから英語が話せない」は大間違い 中学英語をしっかりモノにすれば必ず話せる

2022年6月29日(水)11時09分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

慣れてくると、英語を語順どおりに頭から理解し、誰が(主語)どうした(動詞)を瞬時につかみ、集中力や瞬発力を鍛えるいい訓練になる。意識するポイントを押さえて、次のように段階的に練習すると効果的だ。

1. 発音やアクセント、リズム、速さ、イントネーション、音のつながりなど「音声」だけを意識する。

2. 音源が伝える「内容」に集中し、英語の語順ですっと頭に入るまで練習する。

3. 英語の「言い回し」を、自分で実際に使えるように意識する。自分の声を録音し、違う点を分析し、そっくりまねできるまで繰り返す。

シャドーイングは、初級レベルでは難しいという人もいる。でも、要は教材選びとやり方だ。最初はスピードが遅く、内容がほぼわかるものを選ぶ。それこそ、今の音声付きの中学英語の教科書がいい教材になる。

はじめは、英文を見ながらまねする、少しずつ区切ってやるなど、自分に合った方法をみつけることだ。慣れてきたら、ほぼ理解できるものに挑戦し、途中でつまずいても、立ち止まらずに最後まで続ける。

Repeat after me. 私のあとに繰り返して。

英語の授業で、このリピーティングを練習した人は多いはずだ。音源を最後まで聴いて、そのとおりに発声する。聴くことだけを考えれば、このほうがより集中できる。シャドーイングは、最後まで待たずに音源を流し続けながら、自分で発声練習できるので、時間の節約になる。限れらた時間で効率よく学ぶために、大事なことだ。気が短い私は今でもよく実践している。

音声と同時に同じ言葉を重ねて発声していく、オーバーラッピングという方法もある。これは、せっかくの音源が自分の声でかき消されるので、私はあまり好まない。

シャドーイングがきちんとできれば、多くのことを一度にマスターできる。

やり方次第で、シャドーイングは英語を学ぶ最高の方法になる。
Shadowing can be the best way to learn English if you know how.

しばらく英語を話していない時など、シャドーイングでウォーミングアップする。アナウンサーや講演が上手な人のまねをしてみるなど、日本語でも大いに利用できる。

<記事の続き>
連載第2回:寝たふりする私の横で、私の英語を真似して笑うネイティブたち...その真意に後から気付いた
連載第3回:世界の英語はほとんど「母語なまり」...日本語英語を堂々と話すのが上達への近道だ

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:トランプ氏なら強制送還急拡大か、AI技術

ビジネス

アングル:ノンアル市場で「金メダル」、コロナビール

ビジネス

為替に関する既存のコミットメントを再確認=G20で

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型ハイテク株に買い戻し 利下
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ暗殺未遂
特集:トランプ暗殺未遂
2024年7月30日号(7/23発売)

前アメリカ大統領をかすめた銃弾が11月の大統領選挙と次の世界秩序に与えた衝撃

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「習慣化の鬼」の朝日新聞記者が独学を続けられる理由【勉強法】
  • 2
    BTS・BLACKPINK不在でK-POPは冬の時代へ? アルバム販売が失速、株価半落の大手事務所も
  • 3
    【夏休み】お金を使わないのに、時間をつぶせる! 子どもの楽しい遊びアイデア5選
  • 4
    キャサリン妃の「目が泳ぐ」...ジル・バイデン大統領…
  • 5
    地球上の点で発生したCO2が、束になり成長して気象に…
  • 6
    カマラ・ハリスがトランプにとって手ごわい敵である5…
  • 7
    トランプ再選で円高は進むか?
  • 8
    拡散中のハリス副大統領「ぎこちないスピーチ映像」…
  • 9
    中国の「オーバーツーリズム」は桁違い...「万里の長…
  • 10
    「轟く爆音」と立ち上る黒煙...ロシア大規模製油所に…
  • 1
    正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラニアにキス「避けられる」瞬間 直前には手を取り合う姿も
  • 2
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを入れてしまった母親の後悔 「息子は毎晩お風呂で...」
  • 3
    月に置き去りにされた数千匹の最強生物「クマムシ」、今も生きている可能性
  • 4
    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…
  • 5
    「習慣化の鬼」の朝日新聞記者が独学を続けられる理…
  • 6
    【夏休み】お金を使わないのに、時間をつぶせる! 子…
  • 7
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 8
    「失った戦車は3000台超」ロシアの戦車枯渇、旧ソ連…
  • 9
    「宇宙で最もひどい場所」はここ
  • 10
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った猛烈な「森林火災」の炎...逃げ惑う兵士たちの映像
  • 3
    ウクライナ水上ドローン、ロシア国内の「黒海艦隊」基地に突撃...猛烈な「迎撃」受ける緊迫「海戦」映像
  • 4
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 5
    正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラ…
  • 6
    韓国が「佐渡の金山」の世界遺産登録に騒がない訳
  • 7
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを…
  • 8
    月に置き去りにされた数千匹の最強生物「クマムシ」…
  • 9
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 10
    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中