最新記事

変異種

新型コロナ変異体は大人も子どもも区別しない

New COVID Strain in U.K. May Be Better at Infecting Children, Experts Say

2020年12月23日(水)16時00分
カシュミラ・ガンダー

従来型のコロナウイルスはACE2受容体を見つけて結合し、細胞に侵入する能力が低く、子供よりも鼻や喉のACE2受容体の発現量が多い成人のほうが「侵入しやすい標的であり、子供たちは感染しにくかった」と、バークレーは説明した。

一方、新しい変異体は、大人も子供も関係なく、簡単に細胞に侵入することができる。だから子供も大人と同程度にウイルス感染しやすくなる、とバークレーは言う。「したがって、以前より子供の感染が増えることが予想される。それはウイルスが子供を標的にしているからではない。従来のウイルスほど子供に感染する力が弱くない、というだけのことだ」

ファーガソンはバークレーのコメントに続いてこう語った。「この仮説は現時点では証明されていない。だが、仮にこの説が正しいとすれば、今も感染が拡大している理由の大部分はそれで説明がつくのかもしれない。ただし、もっと詳しいことを知るためには、やらなければならないことがたくさんある」

「これまでの証拠は多くのデータの一部でしかなく、慎重に対応する必要がある。研究はごく初期の段階で、この変異種にはまだわからない点がたくさんある」と、Nervtagの議長で、オックスフォード大学熱帯医学グローバルヘルスセンターのピーター・ホービー教授は締めくくった。

ニューズウィーク日本版 「外国人問題」徹底研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月27号(1月20日発売)は「『外国人問題』徹底研究」特集。「外国人問題」は事実か錯覚か。移民/不動産/留学生/観光客/参政権/社会保障/治安――7つの争点を国際比較で大激論

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、グリーンランド取得へ「武力行使わず」 

ワールド

トランプ氏、ゼレンスキー氏と21日に会談と表明 和

ワールド

欧州議会、米EU貿易協定の作業凍結 グリーンランド

ワールド

ウィットコフ米特使、プーチン氏と22日に会談へ 「
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」の写真がSNSで話題に、見分け方「ABCDEルール」とは?
  • 2
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の核開発にらみ軍事戦略を強化
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    飛行機よりラク? ソウル〜釜山「110分」へ――韓国が…
  • 5
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 6
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 7
    「怖すぎる...」モルディブで凶暴な魚の群れに「襲撃…
  • 8
    宇宙人の存在「開示」がもたらす金融黙示録──英中銀…
  • 9
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 10
    トランプが宇宙人の実在を公表するのは「時間の問題…
  • 1
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 2
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 7
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 8
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で…
  • 9
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰…
  • 10
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中