最新記事

医療

コロナ治療薬レムデジビル想定外の供給過剰 高価格で医療機関は重症患者のみに投与

2020年9月14日(月)12時46分

米保健福祉省は、新型コロナウイルス治療薬「レムデシビル」について、国内の病院が7月以降、供給量の3分の2しか購入していないことを確認した。写真はレムデシビルのアンプル。独ハンブルグで4月代表撮影(2020年 ロイター)

米保健福祉省は11日、新型コロナウイルス治療薬「レムデシビル」について、国内の病院が7月以降、供給量の3分の2しか購入していないことを確認した。高額の同薬の必要性が薄れていることが背景にある。

ギリアド・サイエンシズが開発したレムデシビルは1回分の治療(6バイアル)が3120ドルと高額だ。一部の病院は冬の新型コロナ感染拡大に備えてレムデシビルを購入しているが、現在は重症患者への投与に限定していることもあり供給量は十分という。

米食品医薬局(FDA)はレムデシビルの柔軟な投与を認めたが、ロイターが聞き取り調査を行った8つの大規模病院のうち、6つは中等症の患者には用いていないと回答した。

ギリアドがレムデシビルの使用拡大を目指しているが、医療現場では不足が解消されたとみられる。

保健福祉省の報道官は、連邦政府が提案したレムデシビルの供給量のうち、7月6日から9月8日の間に州などが受け入れたのはおよそ72%だったことを確認した。病院が購入したのはこの3分の2にとどまった。

連邦政府によるレムデシビル供給は9月末で終了する。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・パンデミック後には大規模な騒乱が起こる
・ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死


20200922issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

9月22日号(9月15日発売)は「誤解だらけの米中新冷戦」特集。「金持ち」中国との対立はソ連との冷戦とは違う。米中関係史で読み解く新冷戦の本質。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

再送-バイデン氏、会談で「的を射た質問」 米軍トッ

ワールド

アングル:米ロが中距離兵器を再配備、中国巻き込み軍

ワールド

アングル:中国、ビザなし渡航で観光客増加 コロナ前

ワールド

ハリス氏、民主党の勝利確約 大統領選 大口献金者と
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:まだまだ日本人が知らない 世界のニュース50
特集:まだまだ日本人が知らない 世界のニュース50
2024年7月16日/2024年7月23日号(7/ 9発売)

日本の報道が伝えない世界の仰天事実。世界の今が見えるニュースクイズ50

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい」と話題に
  • 2
    出産間近!ヨルダン・ラジワ皇太子妃が「ロングワンピース姿」で公務へ
  • 3
    AI生成の「ネコ顔の花」に騙される人が続出!? ニセ種は少なくとも数百人の手に
  • 4
    韓国でLINEユーザーが急増した理由 日本への反発?
  • 5
    外国も驚く日本の子どもの貧困...見えていない現実を…
  • 6
    「別人...」ウィル・スミスと一緒に写るジョニー・デ…
  • 7
    トランプのコア支持層MAGAに亀裂?副大統領候補バン…
  • 8
    椅子もマンホールも爆発する中国「チャイナボカン」…
  • 9
    暗殺未遂の瞬間...トランプ前大統領が奇跡的に「死を…
  • 10
    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…
  • 1
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った猛烈な「森林火災」の炎...逃げ惑う兵士たちの映像
  • 2
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい」と話題に
  • 3
    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過ぎ」で話題に
  • 4
    トランプが銃撃を語る電話音声が流出「バイデンは親…
  • 5
    ミサイル迎撃の「劇的瞬間」と祝福の雄叫び...「普段…
  • 6
    着陸する瞬間の旅客機を襲った「後方乱気流」...突然…
  • 7
    出産間近!ヨルダン・ラジワ皇太子妃が「ロングワンピ…
  • 8
    韓国でLINEユーザーが急増した理由 日本への反発?
  • 9
    北朝鮮の「女子アナ」がショック死 「内臓がはみ出し…
  • 10
    AI生成の「ネコ顔の花」に騙される人が続出!? ニ…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った猛烈な「森林火災」の炎...逃げ惑う兵士たちの映像
  • 3
    ウクライナ水上ドローン、ロシア国内の「黒海艦隊」基地に突撃...猛烈な「迎撃」受ける緊迫「海戦」映像
  • 4
    韓国が「佐渡の金山」の世界遺産登録に騒がない訳
  • 5
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 6
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 7
    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…
  • 8
    携帯契約での「読み取り義務化」は、マイナンバーカ…
  • 9
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地.…
  • 10
    「何様のつもり?」 ウクライナ選手の握手拒否にロシ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中