最新記事

事故

ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死

Man Suffocates to Death After Wasp Stings Him on the Tongue

2020年8月7日(金)15時10分
アリストス・ジョージャウ

生のハンバーガーを切り取ろうとするカリバチ imv-iStock.

<そのハチは、食事中の不運な男性の口の中に飛び込んできた>

家族と休暇中だった52歳の男性が、カリバチに舌を刺された後、自分の舌で窒息して死亡した。

男性は 8月4日、フランス東部、アルプスの山々を水面に映すアヌシー湖のそばで亡くなったと、地元紙ドヒニー・リブレは報じた。

カリバチは、食事中だった男性の口に飛び込み、舌を刺したという。

舌はすぐに膨張を始め、男性は呼吸ができなくなって意識を失い、心臓が停止した。救急車が到着し、蘇生を試みたが無駄だった。

舌と咽頭を刺されると危険

男性は、フランス北西部のブルターニュ地方から家族でバカンスに来ており、4日は滞在の最後の日だった。

ハナバチ、スズメバチ、カリバチなどのハチに刺されても、めったに命には関わらない。ハチの種類によっては激痛があるだけだ。

専門家によれば、平均的な成人はハチに1000回刺されても耐えられるという。だが、舌と咽頭を刺された場合は命に関わる。

これらの部分を刺されると、粘膜部分が急速に膨張し、気道を塞いで窒息させることがある。

ハチの針にアレルギーがある少数の人は特に危険だ。刺されて10分で死に至ることもある。

それでも、ハチに刺されて死ぬのは例外的だ。アメリカで犠牲になるのは年平均60名ほどだという。

<参考記事>ロックダウンで、養蜂家が移動できず各地の農作物の受粉がままならない事態に
<参考記事>ハチ激減から世界の農業を救うキノコの秘めた力

【話題の記事】
台湾で女性のまぶたから生きたハチ4匹が摘出される
老化しない唯一の哺乳類、ハダカデバネズミ「発見」の意味
頭痛を訴えた中国人男性の脳に数百匹のサナダムシ!
北朝鮮「亡命兵士」の腸が寄生虫だらけになった理由

2020081118issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
楽天ブックスに飛びます

2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米ミシガン大消費者信頼感、11月速報値は約3年半ぶ

ワールド

イラン大統領「平和望むが屈辱は受け入れず」、核・ミ

ワールド

米雇用統計、異例の2カ月連続公表見送り 10月分は

ビジネス

FRB、政府閉鎖中も政策判断可能 代替データ活用=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 9
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 10
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中