最新記事
海洋生物

海の生き物は互いに「手を振って」会話していた...最新研究で判明、4パターンの「賢い手の振り方」とは?

Scientists Think They've Caught Sea Creatures 'Waving' at Each Other

2025年5月9日(金)16時35分
レイチェル・オコナー
イカ

Michal B.-Unsplash

<フランスの科学者たちが発見したのは、10本の手足を巧みに使いわけるコウイカの会話方法。相手の姿が見えないときには「驚きの方法」で意思を伝えることも?>

最新の研究により、ある種の海洋生物が手を振ることで仲間とコミュニケーションを取っている可能性があると判明した。

【動画】海の生き物は互いに「手を振って」会話していた?...最新研究で判明、4パターンの「賢い手の振り方」

フランスの高等師範学校(École Normale Supérieure)の研究者たちは、コウイカが10本の肢(8本の腕と2本の触腕)のうちの1本を振ることで、互いに情報を伝えている可能性を示す証拠を発見した。

この研究の共著者であるソフィー・コーエン=ボデネス(Sophie Cohen-Bodénès)は本誌に次のように語っている。

「私たちの研究は、コウイカが4本の腕を使って仲間と視覚的および機械受容的(触覚的)にコミュニケーションを取っている可能性、さらに獲物や捕食者を誘引している可能性について、初めての洞察を与えるものだ。」

なお、名前に「フィッシュ」とつくものの、コウイカは魚ではない。無脊椎動物で、タコやイカの仲間にあたる。特に捕食者をかわす知恵に長けていることで知られている。必要に応じて皮膚の色を変えることができ、さらには墨の雲を使って自らの「分身」を作り出すこともできる。

そして今回の新たな研究は、この知性が仲間同士のコミュニケーション方法にも及んでいる可能性を示唆している。

研究チームは、コウイカの一種であるヨーロッパコウイカ(学名:Sepia officinalis)と、ヒメコウイカ(学名:Sepia bandensis)の腕の動きを詳しく調査した。

水槽の中でこれらの海洋生物を一緒に観察した結果、4つの一貫した腕の振り方パターンが確認された。それは「上向き(up)」「横向き(side)」「回転(roll)」「王冠(crown)」の4種類だった。

地方自治体
人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米戦闘機、イラン上空で撃墜 乗員1人救助との報道

ワールド

ロシア・トルコ首脳が電話会談、中東情勢について協議

ビジネス

米3月雇用者数17.8万人増、過去15カ月で最多 

ワールド

トランプ氏、ホルムズ海峡「時間あれば開放できる」 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 8
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 9
    『ナイト・エージェント』主演ガブリエル・バッソが…
  • 10
    満を持して行われたトランプの演説は「期待外れ」...…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中