最新記事
SDGsパートナー

持続可能なエンタメ業界へ ソニー・ミュージックエンタテインメントが取り組むクリエイターたちへのメンタルサポートとは

2023年9月27日(水)10時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
「B-side Talk~心の健康ケアしてる?」の出演者

B-sideプロジェクトの一環としてPodcast/YouTube 番組「B-side Talk~心の健康ケアしてる?」も配信。MCの小原ブラスさん、山崎あみさん、ゲストの山田ルイ53世さん(ソニー・ミュージックエンタテインメント提供)

<所属するアーティストやクリエイターの心身をサポートするソニー・ミュージックエンタテインメントの新たな試み>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

近年、芸能人の身体と心の健康に関する問題は大きな関心を集めている。こうした中で、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントは、エンタテインメント業界で先駆けて、所属するアーティストやクリエイターの心身をサポートする取り組み「B-sideプロジェクト」を2021年に開始した。

アーティストやクリエイターの心身をケアする組織でのサポート体制を確立

SNSの普及によって芸能人とファンの距離が縮まった一方、ときには芸能人が誹謗中傷に悩まされることもあり、アーティストやクリエイターの心身の健康をめぐる問題は社会的にも関心の高いテーマとなっている。特に、エンタテインメントに携わる人々が大きな打撃を受けたコロナ禍を契機に、これらの問題はますます注目を集めるようになった。

こうした問題は海外でも深刻に受け止められており、欧米では早くから様々な取り組みが行われてきた。そのような状況下において、日本国内でいち早く行動を開始したのが、業界大手のソニーミュージックグループだ。

2021年8月、約20社のソニーミュージックグループ各社においてマネジメント契約のあるアーティスト、俳優、タレント、作家、クリエイター、およびこれらのクリエイターと直接仕事をするスタッフが、心身ともに健康な状態で、そして安心して創作活動に集中できるようサポートする取り組み「B-sideプロジェクト」を始動させた。

これまで、アーティストやクリエイターに対しては、マネージャーを中心としたサポートスタッフが、心身のケアも含めて個別に対応していた。しかし、マネージャーは必ずしもメンタルヘルスに関して高度な専門知識を持っているわけではなく、負担も大きい。またアーティストを支えようとするあまり、マネージャーなどのスタッフが心身に支障をきたす可能性もある。

こうした課題を踏まえ「B-sideプロジェクト」は組織としてのサポートであり、アーティストやクリエイターを支えるスタッフも含めて、専門家に気軽に相談できる体制となっているのだ。

建築
顧客の経営課題に寄り添う──「経営のプロ」の視点を持つ「異色」の建築設計事務所
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

訂正-(9日配信記事)ウクライナ戦争でロシア経済の

ワールド

米中外相が対面で初会談、「相違点の管理」で合意 協

ビジネス

ドイツ議会、540億ドル規模の企業減税可決 経済立

ワールド

ガザの援助拠点・支援隊列ルートで計798人殺害、国
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 3
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 4
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本…
  • 7
    アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないの…
  • 8
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 9
    トランプはプーチンを見限った?――ウクライナに一転パ…
  • 10
    【クイズ】日本から密輸?...鎮痛剤「フェンタニル」…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中