インドネシア大統領、訪中取りやめ 首都デモが各地に拡大

インドネシアのプラボウォ大統領は30日、首都ジャカルタで始まった抗議デモが各地に拡大し、地方議会の建物が放火されるなどしたことを受け、予定していた中国訪問を中止した。東ジャカルタで30日撮影(2025年 ロイター/Willy Kurniawan)
Stefanno Sulaiman
[ジャカルタ 30日 ロイター] - インドネシアのプラボウォ大統領は30日、首都ジャカルタで始まった抗議デモが各地に拡大し、地方議会の建物が放火されるなどしたことを受け、予定していた中国訪問を中止した。
プラボウォ大統領は、中国が第二次世界大戦終戦80周年を記念して9月3日に行う軍事パレードなどに出席する予定だった。
デモは国会議員の住宅手当などを巡ってジャカルタで始まり、警察車両によるバイク運転手の死亡事故後に激しさを増している。
大統領報道官はビデオ声明で「大統領は(状況を)直接監視し続け、最善の解決策を模索するつもりだ」とし、訪中を取りやめたと明らかにした。
抗議激化を受けて、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は30日、インドネシアにおけるライブ配信を数日間停止したと発表。政府は偽情報がインターネット上で拡散しているとして、ソーシャルメディア各社にコンテンツの節度を守るよう要請した。
同日未明には西ヌサトゥンガラ州、中部ジャワ州ペカロンガン、西ジャワ州チルボンで、デモ隊が地方議会の建物に放火したと地元メディアが報じた。また災害対策当局によると、南スラウェシ州の州都マカッサルでも29日に議事堂が放火され、3人が死亡した。