フランス産ワイン・蒸留酒輸出、貿易摩擦の影響で3年連続減
パリのスーパーマーケットで陳列されたフランスワイン、2025年4月撮影 REUTERS/Benoit Tessier
Sybille de La Hamaide
[パリ 10日 ロイター] - フランス産ワイン・蒸留酒の輸出は2025年、米国と中国の関税を背景に3年連続で減少した。業界団体FEVSは10日、今後も厳しい状況が続くとの見通しを示した。
昨年の輸出額は8%減の143億ユーロ(170億3000万ドル)、数量ベースでは3%減の1億6800万ケースとなった。
2022年以降、ワイン・蒸留酒の輸出の輸出額は17%減少、貿易摩擦の激化に伴いフランスからの輸出で第2位から航空宇宙産業と化粧品に次ぐ3位に後退した。FEVSのガブリエル・ピカール会長は、需要が拡大しているインドや南米南部共同市場(メルコスル)諸国とのEU貿易協定で恩恵を受けるとみられるが、市場アクセスが改善されなければ今年も厳しい状況が続く可能性があると述べた。
米国向けは関税引き上げなどで特に下半期に需要が冷え込み、売上高は21%減の30億ユーロ、数量は3000万ケースを下回った。ピカール会長は、「米国向けは実質的に減少しており、数量調整が十分でなかった可能性があるため今年は再度数量調整が見られるう」との見方を示した。
中国向けは20%減の7億6700万ユーロ。反ダンピング(不当廉売)関税が高級蒸留酒コニャック、アルマニャックなどの輸出に影響した。
コニャックの総輸出は数量ベースで15%、金額ベースで24%減少した。
FEVSによると、ワイン・蒸留酒の欧州向け輸出はおおむね安定を維持。英国市場では数量ベースで3%増加するなど、底堅さが見られたという。
また、南アフリカ向けが金額ベースで22%増。ベトナム、フィリピン、オーストラリア向けも堅調な伸びを示し、伝統的市場が縮小する中で輸出先の多様化が進んだ。
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