なぜ腕には脂肪がつきやすい? 専門家が教える、引き締まった二の腕を手に入れる方法
Why Your Arms Store Fat Differently—And What You Can Do About It
有酸素運動とHIITの役割とは?
グリムは、世の中に「腕を引き締める」ことを謳う商品は多いが、部分痩せは生理学的に不可能だと断言する。脂肪は摂取カロリーよりも消費カロリーを多くする「カロリー赤字」により、身体全体から減っていくためだ。
そのため、グリムは部分痩せを謳う商品を買わないよう強く勧めている。
また、有酸素運動はカロリー赤字を作る手助けにはなるが、それだけでは筋肉を維持・増加させる効果は乏しいとも指摘する。
「HIIT(高強度インターバルトレーニング)は非常に効果的だ。有酸素運動の負荷と筋肉の維持、成長のための負荷の両方を兼ね備えているためだ。短時間の高強度の運動が、特定の筋肉群に刺激を与えることで、筋力の向上にもつながる。脂肪を燃やしつつ筋肉も増やせる『一石二鳥』の運動だ」
ただし、筋肉の輪郭が目に見えるようになるには、体脂肪率がある程度まで下がる必要があるという。個人差が大きいが、女性の場合、およそ18〜22%程度が目安とされる。
グリムは、地道な継続の重要性を強調する。「複合的な筋トレ、カロリー赤字、そして忍耐が結果をもたらす」。
変化が現れるには、最低でも8〜12週間はかかるという。極端な方法で急速に得られた成果は、往々にして長続きしない。