ウクライナ、大統領府長官にブダノフ国防省情報総局長 和平交渉力刷新へ
ウクライナのゼレンスキー大統領、国防省情報総局(HUR)率いるキリロ・ブダノフ氏を大統領府長官に任命すると発表した。写真は2日公開(2026年 ロイター/Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS)
Pavel Polityuk Dan Peleschuk
[キーウ 2日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、昨年11月に大統領府長官を解任したアンドリー・イェルマーク氏の後任に、国防省情報総局(HUR)を率いるキリロ・ブダノフ氏を任命すると発表した。国民の信頼が高いブダノフ氏を自身の意思決定の中枢に据えることで、ロシアに対する防衛力強化のほか、米国が主導する和平協議で交渉力の向上を図る。
主に内政を担う文民が就いてきた大統領府長官のポストに軍出身者を起用するのは大きな転換。ゼレンスキー氏は「ブダノフ氏は安全保障、軍事、外交の各分野で専門的な経験を持ち、成果を出す能力がある」とXに投稿。ブダノフ氏は声明で任命を受諾したと明らかにし、「国家の戦略的安全保障に注力する」と表明した。
ゼレンスキー氏はブダノフ氏の後任に対外情報局のオレフ・イワシチェンコ長官を任命した。
ブダノフ氏は39歳。2020年に国防省情報総局長に就任し、ロシア軍を対象とした秘密作戦やその他の各種作戦を統括したほか、ロシアとの捕虜交換を巡る交渉も主導してきた。特殊部隊要員としてキャリアを開始し、2014年にロシアがクリミアを一方的に併合し、親ロシア派勢力がウクライナ東部を掌握した後はこの地域で任務に当たっていた。これまでに何回かの暗殺未遂があり、少なくとも3回負傷している。





