整形外科医が絶対に避ける「関節を壊す生活習慣」とは?...45歳から始める「7つの予防策」
Seven Ways To Avoid Joint Pain, According To An Orthopedist
関節痛がある時にすべきこと
そして、関節痛があるときには、専門的な診断を受けることが最も重要であることは言うまでもない。
「半月板損傷と関節炎による痛みでは、治療アプローチが根本的に異なります。腰でも股関節でも膝でも、痛みの原因を特定しなければ適切な治療はできません」(ブルソバニク医師)
診断を受ける際は、発症時期、(鋭い痛み、刺すような痛み、鈍い痛みなど)痛みの種類、悪化させる動作など、痛みを詳細に伝えることが重要だ。また、過去のケガや手術、慢性疾患の有無などの既往歴など、医師に共有する必要がある。
「診断を受けること以外にも、関節痛を減らすためには生活習慣の見直しが勧められます。体重管理、十分な関節の休養、サポート器具の使用、反復的な動作や悪い姿勢を回避することなどです」(ブルソバニク医師)
関節痛に効く運動
運動は体重管理と関節の柔軟性を保ち、関節周囲の筋肉を強化して関節の安定性を高め、負荷を軽減する。また、運動中には、関節の可動性を高め、関節の摩擦を減らすことも重要だ。
ただし、関節痛がある場合は、関節に負担をかけないことと同時に筋力と柔軟性を高められる運動を選ぶことが重要だとして、ブルソバニク医師は次のように述べる。
「水泳、サイクリング、エリプティカルマシン(フィットネスマシン)などの低負荷の有酸素運動は関節への負担を最小限に抑えることができます。水中運動は関節に負担をかけずに全可動域を使えるため非常に有効です。そして太極拳やヨガのような運動は、穏やかな動きとバランス、柔軟性、筋力の向上を組み合わせたものです」
また、関節痛の予防運動として、大胸筋を伸ばすストレッチで肩甲骨周りの筋肉を鍛えることで、正しい姿勢を保つことも勧める。