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マイクロプラスチックが腸内環境に「予想外の影響」を与えていた...「1週間の摂取量は、クレカ1枚分」【最新研究】

Microplastics Are Changing Your Insides in Unexpected Ways

2025年10月13日(月)10時00分
ジャスミン・ローズ
クレジットカード

PublicDomainPictures-pixabay

<マイクロプラスチックが、うつ病や大腸がんの増加に? 国際共同研究で示されたことについて>

マイクロプラスチックが腸内細菌叢(マイクロバイオーム)を変化させ、その変化のパターンがうつ病や大腸がんと類似していることが最新研究で示された。

本研究はオーストリア・グラーツにある「CBmed研究センター」が主導する国際的な共同研究プロジェクト「microONE」で実施されたもので、2025年の欧州消化器学会週間(UEG Week)で今月発表された。


本研究の筆頭著者であり、CBmedとグラーツ医科大学に所属するクリスティアン・パッハー=ドイチェ研究員は次のように述べる。

「ヒトと腸内細菌叢(マイクロバイオーム)は密接な関係にあり、わずかな変化であっても健康に影響を及ぼす可能性があります。(...)結論づけることはまだ時期尚早ですが、実験で観察された変化は無視できるものではありません。注意深く見守っていくべきです」

マイクロプラスチックとは直径5ミリ未満の微細なプラスチック粒子を指し、近年、健康への影響に注目が集まっている。

食品、水、空気、衣類や包装などの日用品を通じて、誰もが日常的にプラスチックに曝露されているとパッハー=ドイチェ研究員が指摘するように、その粒子はすでに腸や血流など、ヒトの様々な部位から検出されている。

ヒトが1週間で摂取するマイクロプラスチックの量はクレジットカード1枚分に相当する可能性があることが先行研究で指摘されている。そのため、プラスチック汚染を深刻な公衆衛生問題として扱っていく必要があるとパッハー=ドイチェ研究員は警鐘を鳴らす。

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