最新記事
株の基礎知識

いま、個人投資家の8割超が「儲かっている」 550人に損益額、日経平均・日本株の展望を聞いた

2023年7月28日(金)19時25分
株の学校ドットコム ※かぶまどより転載
日本の個人投資家

metamorworks-iStock.

<20~70代の男女550人へのアンケート調査から見えてきた「2023年下半期の展望」と意外な本音>

日経平均株価が33年ぶりの高値圏にある中、オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」では、株式投資に取り組む個人投資家(20~70代の男女550人)にアンケート調査を実施しました。テーマは「株式投資2023年下半期の展望」。そこから見えてきた、意外な本音とは?

 
 
 
 
 

株式投資の損益は8割以上がプラス

まずは、現在の株式投資の損益状況について聞きました(含み益・含み損を含む)。その結果、83.1%の人がプラスになっていることがわかりました。昨年12月の調査と比較して+8ポイントの増加です。[下図]

kabumado20230728takane-1.png

損益額の内訳をみると、50万円未満の利益が48.7%(268人)と最多で、次いで、50万円以上100万円未満が13.3%(73人)、100万円以上300万円未満の人が10.0%(55人)でした。[下図]

kabumado20230728takane-2.png

昨年12月の調査と比較して変化が大きかったのは、50万円未満の損失と答えた人が13.3%→8.9%と3.4ポイントも減少した点です。それに対して、50万円未満の利益の人は3.1ポイント(45.6%→48.7%)、利益が100万円以上300万円未満の人は2.5ポイント(7.5%から10.0%)、それぞれ増加しました。[下表]

kabumado20230728takane-3.png

なお、これらの損益には全て含み益・含み損をふくむものとしています。

※「含み益」「含み損」について......保有している株式等の評価額が購入額よりも上回っていれば「含み益」、下回っていれば「含み損」と言います

株式投資へのストレスは減少傾向

続いて、株式投資に対するストレスについても質問しました。

0〜10の数値でストレスの大きさを回答してもらったところ、10(ストレスが極めて大きい)と回答した人はわずか3.3%(18人)でした。ただ、7以上の数値で見ると、19.1%(105人)の人が比較的強いストレスを感じているようです。

反対に、「ストレスは全くない」と回答した人は13.6%(75人)でした。[下図]

kabumado20230728takane-4.png

昨年12月に同じ質問をした際の回答と比較すると、10(ストレスが極めて大きい)と答えた人は4.2ポイント減少しており(7.5%→3.3%)、全体的にストレスが減少していることがわかります。[下表]

kabumado20230728takane-5.png

株式投資に対するストレスが減少しているのは、日経平均株価が33年ぶりの高値を突破するなど、直近の株価上昇が大きく影響していると考えられます。こうした好調な相場環境にあってなお、ストレス度合いが7以上と回答した人は、どんなことにストレスを感じているのでしょうか? 

その理由を聞いたところ、次のような回答が得られました。

Q・ストレスを大きく感じることになった出来事や売買について教えてください

意味も無く、値上がりが続いている」(61歳・男性)
「株価が上がってそのままのため いつ下がるか不安」(39歳・男性)
「余りにも変動が激しく生きぐるしい時代で常に気がぬけなかった、ストレス感じた」(76歳・女性)
「ウクライナ戦争やインフレで株価に遊ばれている感じ」(50歳・男性)
世の中の景気に反して、日経株価が上昇しているから」(48歳・男性)
いつ利益を確定してよいか悩むから」(30歳・女性)
「全体相場が上昇している割には、持株は上昇していないから」(50歳・男性)
「景気が悪く落ち込みが凄い、かと思うと最近は上がってきたり全く読めない」(63歳・女性)

株価が上がらなければストレスは増す一方ですが、上昇すればしたで、今度はいつ下がるか不安になったり、いつ売ればいいのか悩んだり、また、株価変動の大きさにストレスを感じたりもしているようです。

(参考記事)【都道府県ランキング】株式投資をやっている人、2位は和歌山、3位は東京 意外なトップは?

ヘルスケア
腸内環境の解析技術「PMAS」で、「健康寿命の延伸」につなげる...日韓タッグで健康づくりに革命を
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、台湾への武器売却を承認 ハイマースなど過去最大

ビジネス

来年のIPO拡大へ、10億ドル以上の案件が堅調=米

ビジネス

英中銀、5対4の僅差で0.25%利下げ決定 今後の

ビジネス

ノバルティスとロシュ、トランプ政権の薬価引き下げに
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 7
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中