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首都圏の大雪災害に備えて、計画運休を定着させるべき
カレンダーの問題もあります。今回は悪天候のピークが首都圏の場合は火曜ということで、鉄道事業者も利用者側も月曜日に計画を立てることができましたが、昨年の多くの台風がそうであったように、日曜から月曜が悪天候という予報の場合は、各事業所が判断できる金曜日のうちに「運休の計画」を知らせる必要があります。カレンダーによっては、ブレの大きい「南岸低気圧の予報」をベースに、72時間前に判断をする必要が想定されるケースもあると思います。
そう考えると、今回のケースでももっと大規模な「計画運休」を検討しても良かったという考え方もできます。東京五輪を前に、首都圏の多くの事業所は大規模なテレワークを可能にする体制を整え始めています。そのテストを兼ねて、次に「南岸低気圧」が通過する予報が出た場合は、公的交通機関として台風並みの早めの「計画運休」を実験するのも良いかもしれません。
もちろん、空振りの可能性は大いにあります。ですが、計画運休という制度を定着、運用することには、「空振りを社会が受け入れる」ようにすることも含まれることを考えると、やはりやってみるべきでしょう。