ニュース速報
ワールド

米、半導体設計ソフトとエタンの対中輸出制限を解除

2025年07月03日(木)15時30分

ドイツの産業機器・システム大手シーメンスが、米政府から中国向け半導体設計ソフトウエアの輸出規制が解除されたという通知を受け取ったと、ブルームバーグ・ニュースが2日に報じた。写真は2024年1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[2日 ロイター] - 米国は、半導体設計ソフトウエア開発業者とエタン生産業者に対する中国への輸出制限を解除した。

米中貿易摩擦は、中国がレアアース(希土類)規制を巡って譲歩するなど、緊張緩和の兆しが出ている。

半導体の設計に用いられる電子設計自動化(EDA)ソフトの開発大手である米国のシノプシス、ケイデンス、独シーメンスは2日、中国への輸出規制を解除する通知を米政府から受け取ったと発表した。

また、米国は2日、エタン生産業者に対し、5月下旬から6月にかけて導入した対中輸出規制を撤回すると伝えた。

ベセント米財務長官は先月27日、米中がレアアースと磁石の米国への出荷を巡る問題を解決したと明らかにしている。

シーメンスは、米商務省からの通知を受け取り、中国の顧客向けの販売とサポートを再開したと表明。

シノプシスとケイデンスも、中国の顧客向けにソフトと技術へのアクセスを回復すると述べた。

ロイターが入手したシノプシスの従業員宛て書簡によると、同社は3営業日以内に中国の顧客へのアクセスとサポートを回復するためのシステム・アップデートを完了する予定だという。

米政府は5月、EDAソフトについて、中国へ輸出する際は許可を取得するよう、シーメンスEDA、ケイデンス、シノプシスなどに命じていた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

マクロスコープ:春闘26年は4%台確保か、円安効果

ビジネス

春闘賃上げ率5.25%、34年ぶり高水準 ベア3.

ビジネス

中国ハイテク大手、オフショア元ステーブルコインを提

ワールド

ロシアの6月サービスPMIは49.2、1年ぶり50
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索隊が発見した「衝撃の痕跡」
  • 3
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 4
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 5
    米軍が「米本土への前例なき脅威」と呼ぶ中国「ロケ…
  • 6
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 7
    熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しない…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 10
    「22歳のド素人」がテロ対策トップに...アメリカが「…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 8
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中