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英総選挙は予測不能......ブレグジット賛否でねじれにねじれたイギリス世論
でもそれに劣らず重要なのは、コービンの下で労働党が進歩的な中道左派の政党から急進的な左翼政党に変質したことだ。急進的社会主義はいつだって労働党の「一要素」で、これまでも何度か前面に出てきたことはあったが、主流ではない。
そんな環境下で、あらゆる種類のあり得ない再編劇が起こっている。どの階級のイギリス人の間でもコービンよりジョンソン人気が上回っているが、その差は労働者階級で最大になっている(20ポイント)。労働党が伝統的に、文字どおり労働者階級の党だったことを考えると衝撃的だ。多くの労働者、特に北部の人々は、労働党をロンドン中心主義で、現実的というよりイデオロギー的で、コア支持層より各種「マイノリティー」の声を代弁するのにとらわれているとみている。
一方で保守党ももはや従来どおりではない。ブレグジットは、たとえ民意で選ばれた結果であっても、イギリスにとっては過激な急展開だ。そのため、従来は保守党支持だった多くの富裕層は、ブレグジットが彼らの資産や、安価な欧州からの労働力確保や、ビザなし欧州旅行や子息の留学といった「特権」に悪影響を及ぼすと考え、保守党を脅威と捉えている。
これまでは「安泰」だったロンドンや地元選挙区で、今回は苦戦を強いられている保守党議員もいる。同じように労働党議員も、元炭鉱の町など従来は強力な地盤だった選挙区で、今回は票を当てにできない。
この選挙では、階級よりも年代が大きな要因になるかもしれない。労働党政権下の経済失策でストライキが頻発した1970年代の記憶が鮮明な年配者よりも若者たちのほうが、コービンの急進主義を受け入れたがるようだ。
不確実な状況ながら、何となく「信頼できる」と言われ、「取りあえず政権党っぽく」見え、「まだましなほう」に感じられる保守党に、有権者の多くが付いていきそうだ。でも、もう一度言おう、僕は本当に分からない。
<本誌2019年12月17日号掲載>

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