米、長距離レーダーの試験に成功 「ゴールデンドーム」に搭載も

　米国防総省はアラスカで、ロシアや中国からのミサイルの脅威を探知できる長距離レーダーの試験に成功した。次世代ミサイル防衛システム「ゴールデンドーム」で使用される可能性がある。写真はゴールデンドームについて説明するヘグセス米国防長官。ワシントンのホワイトハウスで５月撮影（２０２５年　ロイター／Kevin Lamarque）

[ワシントン ２４日 ロイター] - 米国防総省はアラスカで、ロシアや中国からのミサイルの脅威を探知できる長距離レーダーの試験に成功した。次世代ミサイル防衛システム「ゴールデンドーム」で使用される可能性がある。

同省は２４日、長距離識別レーダーがミサイル標的データの取得、追跡、報告に成功したと発表した。これらは米国や同盟国を弾道ミサイルから守ることを目的としたゴールデンドームにとって重要な任務だ。

アラスカ中部にある国防総省の長距離レーダーは既存の地上配備型ミサイル防衛システムの一部として、ロッキード・マーチンが製造した。このシステムは、イランや北朝鮮が発射したミサイルを打ち落とすために現在待機している、アラスカとカリフォルニアの迎撃ミサイルの効果を高めるために設計されている。

２３日の試験ではミサイル防衛局が開発した標的が北太平洋上空から発射され、アラスカ南岸沖を２０００キロ飛行し、レーダーによって追跡された。