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日経平均は続伸、円高一服などで4カ月ぶり高値 3万9000円は届かず

2025年06月25日(水)16時31分

 6月25日、東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比151円51銭高の3万8942円07銭で取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Noriyuki Hirata

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比151円51銭高の3万8942円07銭で取引を終えた。前日の米国市場で半導体株が上昇したのを背景に、指数への寄与度の高い半導体関連株が堅調となったことや、ドル安/円高の一服が支えになった。終値ベースで2月19日以来の高値となった。

日経平均は小高く始まったものの、ドル/円が軟調になった局面では小幅マイナスに転じる場面もあり不安定だった。米国市場では中東情勢の緊張緩和が株高を促したが「東京市場では前日に織り込んでおり、上値では利益確定売りが出た」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との声が聞かれた。

午後にかけて為替の円高が一服し、日経平均はプラスを回復。一時154円高の3万8944円77銭に上昇した。ただ、節目の3万9000円は捉えられなかった。「(日経平均は)ハイテク株に支えられたが、強いわけではない」(しんきんAMの藤原氏)との見方があった。TOPIXはマイナスの時間帯が長かったほか、東証プライム市場では値上がり銘柄数より値下がり銘柄数が多かった。 TOPIXは0.03%高の2782.24ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.03%高の1431.73ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆2028億1300万円だった。東証33業種では、値上がりはその他製品や電気機器、化学など13業種、値下がりは電気・ガスや精密機器、パルプ・紙など20業種だった。 任天堂やアドバンテストが堅調だった一方、伊藤忠商事、キーエンスは弱かった。フジ・メディア・ホールディングスは株主総会で取締役選任の会社提案を賛成多数で全て可決したと伝わる中で乱高下する場面があった。 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.08%高の757.36ポイントと3日続伸した。新規上場した北里コーポレーションの初値は公開価格を49.3%上回る2001円となり、初値を下回る1812円で取引を終えた。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが738銘柄(45%)、値下がりは820銘柄(50%)、変わらずは69銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き   安値/高値

日経平均 38942.0 151.51 38904. 38,71

7 18 1.11─

38,94

4.77

TOPIX 2782.24 0.89 2789.6 2,769

8 .38─2

,789.

70

プライム指数 1431.73 0.39 1435.0 1,425

1 .13─1

,435.

08

スタンダード指 1373.33 4.17 1371.0 1,363

数 2 .57─1

,373.

33

グロース指数 973.61 -0.42 978.08 965.0

3─978

.14

グロース250 757.36 0.59 759.98 749.4

指数 5─760

.01

東証出来高(万 158250 東証売買代金( 42028.

株) 億円) 13

ロイター
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