米民主のNY市長予備選、左派が勝利へ クオモ氏敗北認める

6月24日、米ニューヨーク市長選の民主党候補を決める予備選が実施され、民主社会主義者を自称するゾーラン・マムダニ州議会議員(33、写真)が、優勢とみられていたアンドリュー・クオモ前ニューヨーク州知事(67)を破って勝利する見通しとなった。ニューヨークで12日撮影(2025年 ロイター/Vincent Alban)
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米ニューヨーク市長選の民主党候補を決める予備選が24日実施され、民主社会主義者を自称するゾーラン・マムダニ州議会議員(33)が、優勢とみられていたアンドリュー・クオモ前ニューヨーク州知事(67)を破って勝利する見通しとなった。
クオモ氏は敗北を認め、マムダニ氏に電話で祝意を伝えたと明らかにした。
市選挙管理委員会によると、開票率約95%の段階でマムダニ氏が得票率43.5%でクオモ氏(36.4%)をリードしている。
ニューヨークは有権者が最大5人の候補に優先順位を付ける投票方式を採用しているため、結果は来週まで確定しない見通し。ただ、クオモ氏がマムダニ氏のリードを覆せる可能性は低いとみられる。
州知事を10年間務めた穏健派のクオモ氏に対し、左派のマムダニ氏は変革を訴えた。ニューヨーク市は民主党支持者が多数を占め、11月の本選では民主党候補が最有力となる可能性が高い。現職のアダムズ市長も無所属で出馬するが、汚職疑惑やトランプ米大統領とつながりがあるとの見方から支持は低迷している。