コラム

安倍さんもできた! 撤回、謝罪、万歳!

2018年02月16日(金)16時15分

トランプがその代表格ではあるが、この「異事実現象」はアメリカのメディアや社会に深く浸透している。そのため、国民の右派と左派との間で政策の精査や検討どころか、現状の実態確認すらできていない。当然の結果だ。ファクトを共有しない者同士だとお互いに宇宙人扱いになり、議論が平行線で終わってしまうことは目に見えている。

一方、日本では国民の知識も意識も大半は共通している。リベラルなハト派である僕と保守のタカ派である安倍さんとは、さまざまなイシューにおいては理念、理想、推進政策などが異なると思う。でも、そんな僕らでもチャンスさえあれば、建設的な議論ができるはず。同じ事実を共有しているから。そして、万が一間違った場合、それを認め、撤回して、謝罪する準備はできているから。

だから、そんな姿勢を予算委員会で見せた安倍さんを褒めたい! しかも、他にも残っている安倍さんの「間違い」への対応も期待しちゃおう!

僕も約束する。いつか、遠い将来だろうけど、謝ることがあるかもしれない。間違えることなんかがあれば......。

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プロフィール

パックン(パトリック・ハーラン)

1970年11月14日生まれ。コロラド州出身。ハーバード大学を卒業したあと来日。1997年、吉田眞とパックンマックンを結成。日米コンビならではのネタで人気を博し、その後、情報番組「ジャスト」、「英語でしゃべらナイト」(NHK)で一躍有名に。「世界番付」(日本テレビ)、「未来世紀ジパング」(テレビ東京)などにレギュラー出演。教育、情報番組などに出演中。2012年から東京工業大学非常勤講師に就任し「コミュニケーションと国際関係」を教えている。その講義をまとめた『ツカむ!話術』(角川新書)のほか、著書多数。近著に『パックン式 お金の育て方』(朝日新聞出版)。

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