最新記事
ロシア

ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライナのドローンが徹底破壊する動画が公開された

Russia's New Combat Robots Blown Up by Drones Near Avdiivka: Video

2024年4月4日(木)17時42分
エリー・クック

無人戦闘車両を手作りする元ウクライナ兵(2023年7月5日、キーウ) REUTERS/Alina Smutko

<ロシア軍が前線に配備した無人地上車両をウクライナのドローンが破壊する動画をウクライナ軍が公開。今後は、ロシア、ウクライナ両軍が競うように無人戦闘車両を戦場に送り込むことになるだろう>

ロシアが支配する東部の都市アウディーイウカの近くで、ウクライナのドローンがロシア軍の「無人地上車両(UGV)」、別名「地上戦闘ロボット」を破壊したことが新たな映像で明らかになった。ロシアが戦場に投入したような地上戦闘ロボットはおしなべて小型だが、今後の戦場ではそれが重要な役割を果たすことになるかもしれない。

【動画】ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライナのドローンが激しく破壊

ウクライナ軍第47機械化旅団による3月30日のSNSの投稿によれば、ロシア軍はウクライナでの戦闘で自動擲弾発射機を搭載した地上型戦闘ロボットの使用を開始した。

 

ウクライナ軍は、東部ドネツク地方の戦闘の激戦地となったアウディーイウカの近くで、一人称視点(FPV)ドローンを使って地上型戦闘ロボット2台を破壊したと発表した。ロシアは2月中旬にアウディーイウカを占領し、それ以来、市の西側で衝突が激化している。

テレグラムで公開した短い動画では、ウクライナ軍のドローンがロシアの地上戦闘ロボットに攻撃を加え、破壊している。

ロシアもウクライナも、無人航空機以外の地上や水上の無人兵器にも多額の投資を行っている。

組み立て式の無人車両

ロシアは、AI対応の自律型戦闘ロボット「マーカー」や、兵站支援を目的としたUGV「ズビロ」など、数種類の地上用無人兵器を開発している。ウクライナもUGVの開発と配備を進めている。

米海軍分析センターのロシア担当アナリスト、サミュエル・ベンデットによれば、前線に投入される小型の戦闘・兵站用無人車両の数はますます増えている。その多くは素早く組み立てることができる簡単な設計が特徴で、兵士やボランティアが作っているという。

ウクライナの第47機械化旅団が公開した動画には、ウクライナのドローンに激しい攻撃を受けされ、機能を失ったUGVが映っている。

「今後は、この動画にあるような安価で軽量なUGVが数多く使用されることになるだろう。すぐ破壊される可能性もあるが、次を素早く組み立てて代わりを用意することができる」と、彼は本誌に語った。

「ロシアが開発したマーカーのような大型のUGVは、ウクライナ軍が飛ばしている膨大な数の偵察ドローンに見つかりやすいため、少なくとも当面は、この戦場に大型UGVが登場することはないだろう」と、ベンデットは評価している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

マキタ、通期純利益予想を上方修正 自社株買いも決議

ワールド

銀現物、120ドル突破 年初から60%超上昇

ビジネス

コナミが通期予想を上方修正、期末増配 主力タイトル

ビジネス

日経平均は小幅に3日続伸、方向感乏しい アドバンテ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大胆な犯行の一部始終を捉えた「衝撃映像」が話題に
  • 4
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 5
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 6
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 7
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 8
    人民解放軍を弱体化させてでも...習近平が軍幹部を立…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    またTACOった...トランプのグリーンランド武力併合案…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 9
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 10
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中