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考古学

「ミイラはエジプト」はもう古い?...「世界最古のミイラ」をアジアで発見、その驚くべき姿とは?

Archaeologists Discover the Earliest-Known Mummies

2025年9月19日(金)16時35分
スー・キム

今回の発見は、世界最古の「人為的ミイラ化」の証拠だ。研究者によれば、「チンチョロ文化(約7000年前、チリ北部)や古代エジプト(古王国時代、約4500年前)におけるミイラ化よりも古い」という。

「東南アジアの埋葬様式は、狩猟採集民によって1万年以上にわたり受け継がれてきた文化的信念と葬送慣習の持続性を示している。これらの人々は頭蓋顔面の特徴やゲノムの類似性から、ニューギニア高地やオーストラリア先住民と近縁関係にあったと考えられる」

<Reference>
Hung, H.-c., Deng, Z., Liu, Y., Ran, Z., Zhang, Y., Li, Z., Kaifu, Y., Huang, Q., Nguyen, K. T. K., Le, H. D., Xie, G., Nguyen, A. T., Yamagata, M., Simanjuntak, T., Noerwidi, S., Fauzi, M. R., Tolla, M., Wetipo, A., He, G., ... Matsumura, H. (2025). Earliest evidence of smoke-dried mummification: More than 10,000 years ago in southern China and Southeast Asia. Proceedings of the National Academy of Sciences, 122. https://doi.org/10.1073/pnas.2515103122

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