米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれば支持」
ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、米国、ウクライナ、ロシアによる高官会談の提案を米国から受けたと明らかにし、さらなる捕虜交換を促し、各国による会談に道を開くなら提案を支持するとの見解を示した。ブリュッセルで18日撮影(2025年 ロイター/Stephanie Lecocq)
[キーウ/ウエストパームビーチ(米フロリダ州) 20日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、米国、ウクライナ、ロシアによる高官会談の提案を米国から受けたと明らかにし、さらなる捕虜交換を促し、各国による会談に道を開くなら提案を支持するとの見解を示した。
記者団に対し、ウクライナの交渉代表であるウメロフ前国防相から前日に行われた米側との最新協議について報告を受けたと述べた。協議は戦後復興が主な議題だったという。
ゼレンスキー氏は、戦争捕虜のさらなる交換ができるなら、また各国首脳による会談開催で合意するなら「われわれは米国の提案を支持するだろう」と指摘。
また、ウクライナが東部のドンバス地域で現在も保持している領土を放棄することなく、現状維持することが重要だとの姿勢を強調した。
ウクライナ東部に「自由経済区」を設けるという米国の提案は、「ウクライナ国民が決定すべき」問題だとし、「領土と資源の分割に関する曖昧な理解ではなく、安定的かつ永続的な平和と信頼できる安全の保証に関する合意を達成するために、あらゆる点、あらゆる段階において慎重に取り組んでいる」と話した。
さらに、ウクライナと欧州の同盟国は、現在の米国主導の和平交渉を支持し続けるべきだとの考えも示し、「うまくいかなければ、われわれは他の選択肢を考えることになるだろう」と述べた。
一方、ロシアのドミトリエフ大統領特別代表も20日、ウィットコフ米特使とトランプ米大統領の娘婿クシュナー氏とフロリダ州マイアミで会談した。
ドミトリエフ氏は会談後、「協議は建設的に進んでいる。きょうも明日も続くだろう」と記者団に述べた。





