最新記事
考古学

ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・ロマエとは「別の役割」が...専門家が驚きの発見

2025年4月29日(火)14時55分
シャミム・チョードリー
ポンペイ遺跡で発見された私邸浴場

DUOTONE_/Pixabay

イタリア・ナポリ近郊の古代都市ポンペイ遺跡で、考古学者たちが驚くべき新たな発見をした。公衆浴場よりもホットな、超豪華プライベート浴場だ。西暦79年のベスビオ火山の噴火で都市が消滅してしまう前まで、上流階級の指導者らが送っていた優雅な生活を垣間見ることができる。

■【写真】ポンペイ遺跡の未調査地区で発見された「浴場」、テルマエ・ロマエ(公衆浴場)とは異なる「役割」が

この浴場は精巧なモザイク装飾が施され、温水から冷水まで自由につかることができる個別の部屋を備えた隠れ家スパで、ポンペイの個人宅温泉施設としては最大のものかもしれない。

30人ほどが使用できる広さで、カルダリウム(高温浴室)や大きな水風呂も備えていた。こうした設備は公衆浴場では一般的だったが、私邸で見つかるのは珍しい。

この浴場はポンペイの中でもほとんど調査が進んでいないIX地区にあり、当時の暮らしについて理解を深める重要な発見だ。浴場は富裕層のリラクセーションの場だっただけでなく、娯楽や社交、政治活動の場としても使われたと考えられる。

「人々の同意形成や選挙活動、取引の場でもあった」と、同遺跡責任者のガブリエル・ズクトリーゲルは言う。そしてもちろん、桁違いの富をひけらかすのにも役立ったようだ。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

GMとLGエナジー、米EV電池工場をエネルギー貯蔵

ワールド

アングル:トランプ氏の訪中延期、米中貿易休戦に影も

ワールド

米郵政公社、早ければ10月に資金枯渇も 総裁が議会

ワールド

ヨルダン川西岸、過去1年でパレスチナ人3.6万人超
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 8
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 9
    「目のやり場に困る...」グウィネス・パルトロウの「…
  • 10
    戦争反対から一変...湾岸諸国が望む「イランの脅威」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 8
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 9
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 10
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中