イスラエルのハイファ大学ジンマン考古学研究所を中心とするスシタ(ヒッポス)発掘調査団は、ガリラヤ湖東岸を見下ろす古代都市遺跡で調査を行っていた。
その際、ビザンチン時代末期の金貨97枚と金製装身具の破片を含む財宝を確認した。イスラエルの総合ニュースサイト『Ynet』などが伝えた。
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発見は2025年7月のことだった。調査に同行していた金属探知機担当のエディ・リップスマンが、大きな石のそばで強い反応を得たことに始まる。石を動かすと、土中から金貨が次々と姿を現したという。
「装置が狂ったように動き出した。信じられなかった。金貨が次から次へと現れ始めたのだから」
共同調査責任者のミハエル・アイゼンベルグ博士は、「イスラエルの陸地で発見されたビザンツ時代の財宝としては最大級のものだ。異なる皇帝の治世の宝飾品と金貨が組み合わされている点が特異」と述べている。
財宝が眠っていたヒッポスは、セレウコス朝期に築かれ、ビザンチン時代には司教座を置くキリスト教都市として栄えた場所だ。その後、749年の地震で壊滅し、その後ずっと放棄されていた。
出土した金貨は、ユスティヌス1世の治世からヘラクレイオス帝初期にかけてのもの。それにもかかわらず、状態は非常に良かったという。アイゼンベルグも「1400年近く前のコインや宝飾品が新品同様に見えることは、非常に稀だ」と驚きを隠さない。
また、金貨の中には希少なトレミシス貨も含まれている。610年末にフォカス帝に対するヘラクレイオス大帝とその息子による反乱の際にキプロスで鋳造されたものと思われる。
貨幣学者であるダニー・シオン博士は「この貴重な発見は、当時の政治経済史に対する理解を深める上で重要な意味を持つ」と今回の発見の意義を強調した。
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