イギリス南部に位置する巨石遺跡、ストーンヘンジ。先史時代に作られたとされているが、その石をどこからどのように運搬してきたのかという謎は長年議論されてきた。
しかし近年、その謎の解明に一筋の光が差し込んでいる。
【動画】ストーンヘンジを構成する巨石はどこから運ばれてきたのか
2024年、豪カーティン大学の研究チームは、ストーンヘンジ中央部に横たわる6トンの「祭壇石」は、その科学的組成などから、スコットランド産の砂岩であることを突き止めた。
そして、2026年に発表された研究によると、その石は従来唱えられていた、氷河によって自然に現在地へ運ばれたのではなく、人の手によって数百キロにわたり移動させられた可能性が高いという。
これが本当であれば、祭壇石は約700〜750キロ離れた地域から来たことになる。ただ、先史時代にこれだけの巨石をどのように運搬したのかは今なおわかっていない。氷河を利用したとしても、400キロは人の手で運搬する必要があるという。
科学ニュースサイト『Phys.org』は、カーティン大学のアンソニー・クラーク博士の「石が段階的に運ばれた可能性を示唆している。陸路での運搬と河川や沿岸での輸送を組み合わせたと考えられる」というコメントを紹介している。
「これほど大きな石をこれほど長距離運搬するには、綿密な計画、綿密な調整、そして地形に対する深い理解が必要だったはずだ。言うまでもなく、並外れた決意も」
【主要参考文献】
From Highlands to Henge: Refining the Provenance and Transport Pathways of Stonehenge's Altar Stone, Journal of Quaternary Science (2026).
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