寄生虫を原因とする「サイクロスポラ症」の感染者が全米で激増し、今年最悪級の集団感染を引き起こしている。
アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、7月中旬までに34州で1645例の症例が確認された。疑いのある症例は5100例以上に上る。
サイクロスポラ症は激しい下痢や急性の消化器症状を特徴とする寄生虫感染症。連邦当局も調査に乗り出し、夏の最盛期を迎えた生鮮野菜の供給網に対する監視の目が厳しくなっている。
CDCの集計によると、サイクロスポラ症は7月13日の時点で1645例の症例が確認され、全米で141人が入院した。死者は報告されていないものの、疑いのある症例は数千例に上り、感染者数は大幅に増える見通しだ。
当局は7月17日、インディアナ州などで発生した集団食中毒について、食品会社のテイラー・ファームズが供給した刻みレタスが関係していると発表した(編集注:食品医薬品局は19日の更新情報で、テイラー・ファームズのレタスからサイクロスポラの陽性反応が出たという検査結果について、再検証した結果、偽陽性だったと訂正した)。テイラー・ファームズのレタスは、ファストフード大手タコベルがインディアナなど5州で販売した商品に使われていた。
これを受けてタコベルは、原因となった可能性のあるレタスを自主的に撤去する措置を直ちに講じたと発表。「サプライヤーから供給された問題の食材については無期限で全米のサプライチェーンから排除して、一部の州では24時間以内に入れ替える」と表明した。
テイラー・ファームズは、メキシコ中部から調達した玉レタスを全て、アメリカ市場から自主回収すると発表した。
CDCや食品医薬品局(FDA)、各州の保健当局は引き続き、各地で発生しているサイクロスポラ症の集団感染に関する調査を継続し、別の感染源が存在するかどうかを調べている。