ロシア極東アムール州で8月25日、建設中のアムール・ガス化学コンビナート(AGCC)から巨大な黒煙が上がった。現場を撮影した映像には、「走れ、走れ」と急かす声が響き渡る中、背後から迫る煙を振り返りながら大勢の作業員が走って逃げる姿が映っている。
これから世界最大級の化学施設として稼働するはずだった現場が、一瞬で災害現場へ変わったことが伝わってくる。
ロシア非常事態省アムール州総局によると、捜索・救助活動が終了した8月27日時点で、死者はロシア国籍1人と外国籍14人の計15人だった。全員が施設の請負企業で働いていた従業員だった。8月26日時点では死者7人のうち6人が中国人と確認され、さらに中国人9人が行方不明とされていた。
火災が発生したのは、コンビナート内にある熱分解装置の補助工程区画である。ロシア非常事態省や施設側による初期調査では、主要な生産設備そのものへの被害は確認されていない。火は26日までに消し止められ、その後は設備内部などに残ったプロセスガスを安全確保のため管理下で燃焼させる作業が行われた。事故原因については今なお正式な結論は出ていないという。
ロシア当局は火災を産業事故として捜査している。ロシア捜査委員会は、危険な生産施設における安全要件に違反した疑いで刑事事件として捜査を開始した。
AP通信によると、現段階で破壊工作などを示す情報は公表されていない。さらに産業安全を監督するロステフナゾルも原因調査委員会を設置した。
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