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米軍によるイラン攻撃の目的は「TikTok映え」? 「トランプが一人でこの演出、計画、決行日を決めた」

ALPHA MALE BOMBING

2025年7月4日(金)14時35分
サム・ポトリッキオ(本誌コラムニスト、ジョージタウン大学教授)
B2ステルス爆撃機

イランへの「真夜中の鉄つい」作戦のため米ミズーリ州の米空軍基地から飛び立つB2ステルス爆撃機 U.S. AIR FORCE

<バンスなどトランプの側近たちは、イラン問題については外交的解決を献策していたが...。「平和主義」の大統領が核施設攻撃の命令に踏み切った理由>

アメリカのネット空間に奇怪な画像が浮遊している。2003年の対イラク戦争を主導したジョージ・W・ブッシュ政権の要人たち(副大統領のディック・チェイニーなど)が怖い目でカメラをにらんでいる写真で、「イランを爆撃するのはこの面々じゃなくて、リアリティー番組上がりのセレブだと20年前に言われていたら?」というキャプションが添えられている。

言うまでもないが「この面々」は民主主義の輸出によるアメリカの覇権を唱えたネオコン(新保守主義者)の急先鋒であり、「セレブ」は今のアメリカ大統領を指す。


実際、第2次トランプ政権は(外国での)戦争よりも(国内での)製造業を優先する立場で、イランとの問題は外交努力で解決すべきと考えていた節がある。だが政権発足から半年とたたぬうちに、露骨な武力行使に踏み切り、6月22日に中部フォルドゥなど3つの核施設を爆撃した。なぜか。

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「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

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