最新記事

エンタメ

『イカゲーム』監督も参考にした...「デスゲーム系」映画・ドラマの傑作7本

7 Shows for “Squid Game" Fans

2022年1月11日(火)12時30分
スー・キム

■『ハンガー・ゲーム』シリーズ

主演にジェニファー・ローレンス、リアム・ヘムズワースら当時期待の若手を迎えて、スーザン・コリンズのディストピア・ヤングアダルト小説を映画化した。4部構成で製作され、第1作は12年に公開された。

近未来の独裁国家パネムではかつて起きた反乱への罰として毎年24人の少年少女を「いけにえ」に選び、殺し合いを強要。最後の1人になるまで終わらない残酷な殺人ゲームは娯楽としてテレビ中継され、特権階級が喝采を送る。

220111p52_ssg03.jpg

SHUTTERSTOCK/AFLO

■『3%』

富裕層が暮らす「島」と貧しい人々が住むスラムに二分された終末後の世界を描くブラジル発のSFアクション。ネットフリックスで16年から4シーズンが配信された。

特権的な島に移り住む資格を獲得しようと、20歳の若者たちが過酷なテスト「プロセス」に挑む。チャンスは1度きりで、合格率はわずか3%。この狭き門をサバイブするのは誰なのか。合格者にはどんな未来が待っているのか。

メガホンを取ったのはアカデミー賞候補となった02年の『シティ・オブ・ゴッド』をはじめ、『ナイロビの蜂』や『ブラインドネス』で知られる撮影監督のセザール・シャローン。「(『3%』では)人間に絶え間ない淘汰を強いる社会の在り方」に疑問を呈したと、シャローンは15年にバラエティー紙で語っている。

220111p52_ssg04.jpg

PEDRO SAAD/NETFLIX

■『キューブ』

迷路に閉じ込められた男女数人の死闘を追うカナダのSFサスペンス映画で、1997年に公開。日本では菅田将暉の主演でリメークされ、21年10月から公開されている。

立方体の小部屋が連なる迷路はあちこちに死のトラップが仕掛けられ、一歩間違えば硫酸を浴びせられたり、ワイヤに体を切り刻まれたりする。果たして彼らはトラップを避ける方法を編み出し、脱出することができるのか。

■『LIAR GAME〜ライアーゲーム〜』

14年に韓国のケーブルテレビ局tvNで放映されたドラマで、甲斐谷忍による日本の同名漫画が基になっている。

テレビのゲームトーナメント番組に出場し、すさまじい心理戦と頭脳戦を繰り広げる人々の姿を追う。だましだまされながら参加者たちが狙うのは、巨額の優勝賞金だ。

韓国で映像化される前に、日本でも07年にフジテレビがドラマを制作した。両方を見比べるのも面白い。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イランの報復攻撃にさらされるイスラエル、観光客4万

ビジネス

レアアース磁石確保に苦慮とフォードCEO=ブルーム

ワールド

カンボジア、タイとの国境紛争で国際司法裁判所に解決

ワールド

米ミネソタ州議員銃撃、容疑者逮捕と報道 標的リスト
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    構想40年「コッポラの暴走」と話題沸騰...映画『メガ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中