最新記事

トランプ

トランプが始めるSNSはAI検閲でヘイトを排除し「言論の自由」を保障するそう

Donald Trump's 'Free Speech' Site Will Use Big-Tech Artificial Intelligence to Censor Posts

2022年1月26日(水)18時51分
ダニエル・ビャレアル

2021年1月8日、ツイッターは暴力を誘発する危険があるという理由で、トランプを永久に追放した。トランプはツイッターの個人アカウントを使って、2020年の大統領選で広範にわたる詐欺が行われたと繰り返し訴えていた。

ジョー・バイデンの勝利を認めないトランプのこうした言いがかりは、多くのトランプ支持者が2021年1月6日に連邦議会議事堂を襲撃する根拠になった。

トランプはスナップチャットからも永久に追放されたままで、フェイスブック、インスタグラム、YouTube、トゥイッチのアカウントも無期限に停止されている。

追放されて以来、トランプはツイッターを「民主主義の恥」と呼び、アメリカでの事業を許されるべきではないと述べ、他の人々にツイッターの使用をやめるよう勧めている。

トゥルース・ソーシャルの運用開始を目前に控え、保守派はアカウントをツイッターから「ゲトル」や「ギャブ」などの右派ソーシャルプラットフォームに移しており、ツイッターの株価は1カ月間で14.92%も下落した。

一方でトランプはまだ法廷でツイッターからの追放を無効にしようと戦っている。サンフランシスコの連邦地方裁判所で、2月23日に審理が行われる。

コードの悪用でトラブル

トランプのトゥルース・ソーシャルは、「政治的イデオロギーを差別することなく、オープンで自由で正直なグローバルな会話を奨励するアメリカの「包括的な」ソーシャルメディア・プラットフォーム」と自称している。

しかし同時に、「当社またはサイトの名誉を傷つけたり、評判を落としたり、その他損害を与える行為」を禁じている。

トゥルース・ソーシャルのスタートは波乱に満ちたものになっている。サイトのベータ版は、公開後数時間以内にハッキングされた。ハッカーはすぐに「mikepence」と「donaldjtrump」のアカウントを作成し、トランプのプロフィールに排便をしている豚の画像を追加した。

また、同サイトはソースコードを公開していないことでソフトウェアのライセンスを取り消される危機に直面している。トゥルース・ソーシャル側は、ソースコードを「自社の財産」であると主張しているが、無料のソーシャルメディアフレームワークであるマストドンのコードを使用していることは明らかだ。

マストドンは、他の企業がコードを自由に使ってオンライン・プラットフォームを作ることを認めているが、使用する場合は作業を公開しなければならない。だがトゥルース・ソーシャルは、この条件に違反している。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げは毎会合で適切に判断、中東情勢による経済影響

ワールド

台湾、エネ供給の見返りに「統一」迫る中国の提案を一

ビジネス

カーライル、保有する映像制作会社株を日本テレビに譲

ビジネス

村上氏長女ら、フジ・メディア株を大量保有 5.76
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 3
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 4
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 5
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 8
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 9
    原油高騰よりも米国経済・米株市場の行方を左右する…
  • 10
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中