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リモートワーク

「従業員全員リモートワーク」のキャスターCOOが語る、コロナ後の働き方

2020年9月29日(火)11時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

――多くの人は、その当たり前のことが当たり前にできていなかったとも言えるかもしれない。ただ、リモートがメインになると、コミュニケーション不足になりがちで、リアルと違って相手の感情が読みづらい、またマネージャーは、部下が本当に仕事をしているのかなど疑心暗鬼になるという声も多いのでは?

会社にいると、空気を読むというか、その人の空気感でいまどういった状態なのか、なんとなくわかるように思うかもしれない。でも、リモートだとそれは期待できない。

僕はいつも「察してほしいはやめよう」と伝えてる。思っていること、考えていることは、自分が伝えない限り相手には伝わらない。リモートの場合は、すべて書き出すしかない。デジタルなコミュニケーションだとやや冷たく感じることもあるから、そこは気をつけて、たとえば「!」を使ったりして感情を伝えることも大事だ。

そして、コミュニケーションが不足しているとマネージャーが感じるのであれば、自ら雑談ルームを立ち上げて運営してみて欲しい。「作ったけれど、みんなあまり雑談しない」と言う人もいるが、作っただけではダメ。作って、自ら発信していく。それを繰り返さなければ、誰も発信するようにはならない。

「リモートワークになった途端、業務連絡しかしなくなった」という声も聞くが、それでは新しいアイデアは出てこない。会社で話していたように、チャットで雑談をする。それをするかしないかで、その部の雰囲気はずいぶん変わる。

それと疑心暗鬼になるという指摘。それはもう、相手を信じるしかない。自分が信じると決める。そこからでないと、話が進まない。

キャスターでは、「結果、つまり事実」だけで評価している。ドライに感じる人もいるかもしれないが、本当にそうだろうか? やるべきことが明確で、求められている結果を出せばきちんと評価される。そんな環境でなければ、人は頑張り続けることは難しいのではないか。公平で的確な評価をするために必要なのは、明確な目標設定。一人一人に明確な目標を設定し、その目標に対する結果に基づいて評価する。とてもシンプルなことだ。

これは、リモートワークでしか使えない方法ではない。オフィスに出社していても同じことをするべきだと思うが、意外にこの当たり前のことがこれまでできていなかったのではないか。

――結果だけ、アウトプットさえ出していればいい、ということになるのか?

よく誤解されるが、それは違う。

たとえば、アウトプットさえ出していれば、1日8時間働かなくていいと考える人がいる。たしかに1日8時間働く理由はないが、会社の規定で8時間勤務となっていれば、8時間勤務する必要があるはずだ。

リモートワークで自由になるのは、あくまでも働く場所だけ。時間が自由になるわけではない。それに、特別な人以外は、時間と成果はある程度比例する。短い時間で成果が出せるというのは、かなりレアだと僕は思う。

そして、もうひとつ。仕事は1人でしているわけではない。アウトプットさえ出せばいいという考え方には、チームで働く人の視点や、自分を評価してくれる人の視点が欠けているのではないか。リモートでもチームで働いていることに変わりはない。みんなとコミュニケーションをとりながら、チームとして成果を最大化するために働くことがやはり問われる。人からの信頼を得るには成果だけではない。いかにコミュニケーションをとりながら、その成果を出すか。そこに尽きると僕は思う。

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