ニュース速報
ワールド

ドイツ、25年度予算案を閣議了承 投資急増へ

2025年06月24日(火)19時39分

ドイツ政府は24日、2025年度の予算案と26年度の予算枠組みを閣議了承した。クリングバイル財務相の会見、24日撮影(2025年 ロイター/Nadja Wohlleben)

Maria Martinez

[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツ政府は24日、2025年度の予算案と26年度の予算枠組みを閣議了承した。国内経済が2年連続でマイナス成長となったこと受け、大規模な投資を実施する。

25年度の投資は1157億ユーロ(1340億ドル)、26年度の投資は1236億ユーロとする。24年度は745億ユーロだった。

クリングバイル財務相は24日、「29年度までに連邦政府の年間投資額をほぼ1200億ユーロ近くに増やす方針だ」と述べた。

25年度予算案には、29年度までの中期財政計画も含まれており、これによると、国防費は29年度までに国内総生産(GDP)比3.5%に引き上げる。財源は約4000億ユーロの借入プログラムで賄う。

国防費の総額は25年度予算案の950億ユーロから29年度予算枠組みの1620億ユーロに拡大する。

大幅な投資の増額は、5000億ユーロ規模の特別インフラ基金設立と国防費に対する借入規則の適用免除で可能となった。

25─29年に予算の財源として総額5000億ユーロを借り入れ、さらにインフラ基金を通じて2700億ユーロを借り入れる計画。

ロシアのウクライナ侵攻の際に前政権が設立した国防基金で借り入れる資金を加えると、5年間の総借入額は8470億ユーロとなる。

25年度予算案は9月に詳細を最終決定し、同月中に議会の承認を得る予定。

26年予算案も最初の草案を7月30日に了承し、9月に議会で審議する。11月に下院、12月に上院で承認される予定だ。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ゼレンスキー大統領、米特使と会談 防空強化と武器調

ワールド

FRB議長、本部改修費用を巡り監察を要請 政権の批

ワールド

トランプ氏、ウクライナにパトリオット供与表明 対ロ

ワールド

ゼレンスキー氏、スビリデンコ第1副首相を新首相に指
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中にまさかの居眠り...その姿がばっちり撮られた大物セレブとは?
  • 2
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機」に襲撃されたキーウ、大爆発の瞬間を捉えた「衝撃映像」
  • 3
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別「年収ランキング」を発表
  • 4
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    【クイズ】次のうち、生物学的に「本当に存在する」…
  • 7
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 10
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中