ウクライナ南東部にミサイル、11人死亡 NATO首脳会議開催中に

ウクライナ南東部ドニプロペトロウスク州で24日、ロシアのミサイル攻撃があり、少なくとも11人が死亡した。写真は2024年7月撮影のゼレンスキー大統領(2025年 ロイター/Hollie Adams)
Yuliia Dysa
[ドニプロ(ウクライナ) 24日 ロイター] - ウクライナ南東部ドニプロペトロウスク州で24日、ロシアのミサイル攻撃があり、少なくとも11人が死亡した。地元当局者が明らかにした。ウクライナのゼレンスキー大統領がオランダ・ハーグで開催されている北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、同盟国に対しウクライナの防衛産業強化を求める中での攻撃となった。
同州のリサック知事によると、2波にわたる攻撃により州都ドニプロで9人が死亡。爆風により列車の乗客数十人が割れたガラスを浴び、学校や病院も損壊したという。負傷者153人の中には18人の子どもも含まれていると述べた。また国家緊急事態庁によると、ドニプロから約10キロ離れたサマールでも2人が死亡した。
今回の攻撃は、ゼレンスキー大統領がNATO首脳会議で加盟国に対し、ウクライナの防衛部門への投資拡大と、ロシアが兵器製造に使用していると見られる外国製部品の供給取り締まりを求めている最中に起こった。
ゼレンスキー氏は攻撃を受け、Xへの投稿で、「これは、どちらの側につくべきか迷うような戦いではない。ウクライナを支持することは、命を守ることを意味する」と強く訴えた。
米ホワイトハウス当局者は24日、NATO首脳会議のいずれかの時点で、トランプ大統領はゼレンスキー大統領と会談する予定だと明らかにしている。