最新記事

宇宙

宇宙に関する「最も恐ろしいこと」は何? 米投稿サイトの問いかけにユーザーの反応は

In Space No One Can Hear You Scream, But That's Not The Scariest Thing

2020年6月12日(金)16時50分
ジェームズ・クローリー

2011年に発見された太陽系外惑星「ケプラー16-b」(手前)。奥に見える2つの連星の周りを公転している NASA/JPL-Caltech

<ソーシャルニュースサイト「レディット」で盛り上がった宇宙の話>

果てしなく広がる宇宙空間は今も多くの謎に包まれている。未知なる部分が多いからこそ、宇宙を「恐ろしい場所」と考える人も多い。ソーシャルニュースサイト「レディット」のユーザーもそうらしい。6月10日、同サイトの「r/AskReddit(教えてレディット)」コーナーに「宇宙について最も恐ろしいと思うことは何?」という質問が投稿されると、大勢のユーザーが反応した。

「宇宙の果て」や「地球や太陽系の未来」、「私たちに影響を及ぼし得る大惨事」など、レディットのユーザーたちが挙げた「宇宙についての恐ろしい事実や謎」を以下に5つ紹介しよう。

真空崩壊

「Marycate11」というユーザーが最も恐ろしいもののひとつに挙げたのが、「真空崩壊」だ。「私たちはそれが本当に存在するのかも知らないし、その存在に気づいた時にはもう手遅れかもしれない」と彼女は書き込んだ。

真空崩壊については、科学雑誌「コスモス」の記事によると、何らかの刺激をきっかけに宇宙の安定が崩れると、真空が広がって世界の法則が狂い、地球も消滅するという仮説だ。

<参考記事>光がねじまげられる......ブラックホールをビジュアル化した画像が公開

圧倒的な虚無感

宇宙の虚無感と孤独に注目したユーザーも多かった。「blahblahrasputan」というユーザーはそれを、何時間走っても何も面白そうなものが見当たらない車での長旅にたとえ、「別の惑星まで行くのに、何年もその状態が続くと想像すると恐ろしい」と書いている。別のユーザーは、光の速度で移動するのがいかに「遅い」かを示す動画をシェアした。


浮遊惑星

「Rogue Planets(浮遊惑星)」は直訳すると「ならず者の惑星」だが、決して映画『メランコリア』(ラース・フォン・トリアー監督)に出てくるような架空の惑星ではない。浮遊惑星とは、特定の軌道を持たず宇宙空間を漂っている惑星のこと。恒星などの周りを周回していないため、追跡が難しく研究もより難しい。最新の宇宙望遠鏡を使えば研究のチャンスもあるかもしれない。

浮遊惑星についてはまだ分からないことが多いが、これについて投稿したユーザー「Back2Bach」は、浮遊惑星は地球を軌道からはじき出そうとするかもしれない恐ろしい惑星だと示唆。「浮遊惑星も別の天体によって軌道からはじき出された可能性が高く、今度は自分も同じことをしかねない」と書いている。

<参考記事>これが太陽表面!? 世界最大の望遠鏡で見た驚きの粒々模様

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ナワリヌイ氏殺害、プーチン氏は命じず 米当局分析=

ビジネス

アングル:最高値のビットコイン、環境負荷論争も白熱

ビジネス

決算に厳しい目、FOMCは無風か=今週の米株式市場

ビジネス

中国工業部門企業利益、1─3月は4.3%増に鈍化 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われた、史上初の「ドッグファイト」動画を米軍が公開

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    目の前の子の「お尻」に...! 真剣なバレエの練習中…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    美女モデルの人魚姫風「貝殻ドレス」、お腹の部分に…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「気持ち悪い」「恥ずかしい...」ジェニファー・ロペ…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 7

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 8

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中