新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(2日現在)
■新興国から3月に過去最大の833億ドル流出、新型コロナの影響=IIF
国際金融協会(IIF)が1日公表したデータによると、新型コロナウイルスの感染拡大を巡る先行き不透明感や石油・金融市場の混乱を受けて新興国市場への資金流入が3月に急停止し、株式・債券市場から過去最大の833億ドルの資金が引き揚げられた。
■ドイツ銀、新型コロナで今年の役員ボーナス取りやめ検討=関係筋
ドイツ銀行は新型コロナウイルス危機のため、2020年の役員ボーナスを取りやめるかどうかを検討している。事情に詳しい関係筋が1日、明らかにした。
■メキシコ医療機器産業、人工呼吸器需要急増 欧米への主要供給国
メキシコの医療機器産業が、人工呼吸器の11倍に急増した需要を満たそうと必死になっている。新型コロナウイルスの感染大流行で、主要な輸出先である米国や欧米の病院が人工呼吸器不足に陥っているためだ。
■ルピアの対ドル相場、年末にかけ1万5000ルピア近辺で推移へ=中銀
インドネシア中央銀行のペリー総裁は2日、通貨ルピアの対ドル相場は年末にかけて1ドル=1万5000ルピアに向けて推移するとの見通しを示した。政府・中銀が新型コロナウイルス感染拡大による景気減速に歯止めをかけていることを理由に挙げた。
■米財務省、新型コロナ巡る企業支援で投資銀と助言契約=関係筋
米財務省は、新型コロナウイルス感染拡大の打撃を受けた航空、貨物、および防衛セクターへの支援について、米投資銀行や法律事務所とアドバイザリー契約を結んだ。関係者が1日に明らかにした。
■ムーディーズ、豪銀行システムの見通しを「ネガティブ」に
米格付け会社ムーディーズは2日、オーストラリアの銀行システムの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた貸倒引当金の増加や低金利が利益率を圧迫するとしている。
■新型コロナから回復のチャールズ皇太子「英国は痛ましい時期に」
新型コロナウイルスに感染後、自宅での隔離生活を終えた英国のチャールズ皇太子(71)は1日、医療関係者の「無私の献身」を絶賛した上で、英国が今までにない痛ましい時期にあるとの認識を示した。
■EXCLUSIVE-米大手行、中小企業の支援制度に難色 法的リスク警戒=関係筋
複数の関係筋によると、米国の新型コロナウイルス対策の一環で導入された中小企業向け緊急融資制度への参加に米大手行が難色を示している。銀行側は法的なリスクが高すぎると主張しているという。
■クルーズ船運航の米カーニバルが起債・新株発行、高コストで増資
世界最大のクルーズ船運航会社、米カーニバルは1日、新たに債券と株式を発行し、合計62億5000万ドルを調達したと明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大に伴う景況悪化を乗り切るため、高コストでの資金調達に踏み切った。
■トルコ大統領とイスタンブール市長の対立再燃、感染対応巡り
新型コロナウイルスの感染拡大を機に、トルコのエルドアン大統領と、最大都市イスタンブールの市長で野党のイマモール氏の対立が再燃し、資金集めや市長が主張するロックダウン(都市封鎖)の是非を巡り論争が繰り広げられている。感染封じ込めのための協力に悪影響が出かねない。
■米国の新型コロナ死者4800人に急増、全人口の8割が外出禁止に
新型コロナウイルス感染が急速に広がる米国では1日、新たに4州の知事が市民に不要不急の外出を禁じる命令を出し、これで全米の人口の8割強が封鎖の対象となった。新型コロナ感染による国内の死者は3日間でほぼ倍増した。