新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(15日現在)
■トランプ大統領、米経済再開巡り数日中に重要発表=カドロー氏
米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は14日、トランプ大統領が数日中に米経済活動再開に向けたソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)指針について重要な発表を行うと明らかにした。
■インド、全土封鎖措置を5月3日まで延長 出稼ぎ労働者が抗議
インド政府は14日、全国的なロックダウン(都市封鎖)を5月3日まで延長すると発表した。同国がロックダウンに入ってからすでに3週間が経過したが、感染者数は1万人を超えている。
■G7、途上国債務の返済猶予の用意 新型コロナ対応で政策駆使へ
主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁は14日、ビデオ会議を開催した。新型コロナウイルス感染拡大への対応と世界経済の安定化に向けて必要な行動を継続することで一致し、途上国の債務返済に時限的猶予を与える用意があると表明した。
■現代自動車、米国の新型コロナ検査を支援 ドライブスルーなど
韓国・現代自動車<005380.KS>の北米事業は14日、米国で新型コロナウイルスの「ドライブスルー」検査への支援を拡充すると発表した。
■経済活動再開で連携の米10州、GDP割合は合計38%
新型コロナウイルス感染拡大によって休止している経済活動の再開に向け、連携することを発表した米ニューヨークなど北東部7州とカリフォルニアなど西部3州が占める米国内総生産(GDP)の割合は、2019年第1・四半期で合計38.3%と、人口が多い州への経済依存度の高さが示された。
■ユーロ圏、今こそ「コロナ債」発行する時期=リトアニア中銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバシリアウスカス・リトアニア中銀総裁は14日、ユーロ加盟国は新型コロナウイルス対策の財源確保に向けた共通債券「コロナ債」を発行する時期に来ていると述べた。
■NY州知事、トランプ氏の経済再開令に従わず 州民にリスクなら
米ニューヨーク州のクオモ知事は14日、「トランプ大統領が私の州の市民の公衆衛生を脅かす方法で経済再開を命じれば、私は従わない」と述べた。
■新型コロナワクチン実用化、少なくとも1年は見込めず=WHO
世界保健機関(WHO)は14日、新型コロナウイルスの感染を抑えるワクチンの実用化は少なくとも1年は見込めないとの見方を示した。
■南ア中銀が100bpの緊急利下げ、一段の緩和示唆 過去最低4.25%
南アフリカ準備銀行(中央銀行)は14日、5月に予定していた金融政策委員会を前倒しで開催し、主要政策金利であるレポレートを100ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の4.25%とした。新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響に対応する。中銀は一段の利下げを実施する可能性を示唆した。
■〔アングル〕アフリカ救済の債務削減、カギ握る中国の思惑
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)がもたらした経済の大混乱に直面する世界の最貧国・重債務国を支えるため、債務削減を求める声が高まりつつある。その多くはアフリカ諸国であり、救済のカギをにぎるのは中国だ。
■インドネシア中銀、政策金利を据え置き 預金準備率は引き下げ
インドネシア中央銀行は14日、主要政策金利を据え置く一方、預金準備率を引き下げた。
■スペインの銀行、3月のECB借入額は6カ月ぶり高水準
スペイン銀行(中央銀行)が14日公表したデータによると、国内の銀行が3月に欧州中央銀行(ECB)から借り入れた額は約1430億ユーロ(1561億1000万ドル)となり、過去6カ月で最大だった。2月の借り入れ額は1304億ユーロだった。[nL3N2C22QF]

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