最新記事

感染症

サンフランシスコ沖クルーズ船、新型コロナウイルス21人感染 乗船者全員検査へ

2020年3月7日(土)14時33分

新型コロナウイルスは発生国の中国以外で感染が拡大し、米では集団感染の可能性が浮上したクルーズ船(写真)で21人の感染が確認された。California National Guard提供(2020年 ロイター)

新型コロナウイルスは発生国の中国以外で感染が拡大し、世界の感染者は6日に10万人を突破した。米では集団感染の可能性が浮上したクルーズ船で21人の感染が確認された。

米カリフォルニア州のサンフランシスコ沖で停泊しているクルーズ船「グランド・プリンセス」について、ペンス副大統領は6日、46人を検査した段階で乗客2人、乗員19人の計21人の感染を確認したと発表した。

「グランド・プリンセス」には乗客と乗員合わせて約3500人が乗船。今後、商業用でない港に停泊させ乗船者全員を検査するという。

新型ウイルスの感染は90カ国・地域超に広がり、死者は3400人を超えた。6日はバチカンなど7カ国で初の感染が確認された。

中国、本土の新たな感染者数は最低

中国国家衛生健康委員会の発表によると、6日に本土で新たに確認された感染者は99人、前日の143人から減少し、同委員会が発表を開始した1月20日以降で最低となった。

発生地の湖北省以外の新たな感染者は25人。うち24人は国外で感染した人で、イランから旅客機で甘粛省蘭州市に到着した乗客が大半を占める。

湖北省で新たに確認された感染者数は 前日に続き全員が武漢市だった。

新たな死者は28人で全員が湖北省。

韓国で新たに確認された感染者は174人で、感染者は累計6767人となった。新たな死者は出ず、死者数は44人。

韓国の感染者数は中国以外で最も多く、日本を含む100カ国・地域近くが入国制限をとっている。

韓国政府は6日、日本人に対する査証(ビザ)免除措置を9日から停止すると発表した。発行済みのビザの効力も停止する。韓国は、同国などからの入国者を対象にした日本の制限措置に反発しており、日本への対抗措置とみられる。

こうした事態に世界保健機関(WHO)の緊急事態プログラム責任者は、日韓両国は「政治的な争い」を展開するのではなく、人命救助に尽力すべきと苦言を呈した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・新型コロナウイルスは人類への警鐘──感染症拡大にはパターンがある
・ついに日本は終わった──
・イタリア、新型コロナウイルス死者41人増 感染者は4000人に迫る


20200310issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年3月10日号(3月3日発売)は「緊急特集:新型肺炎 何を恐れるべきか」特集。中国の教訓と感染症の歴史から学ぶこと――。ノーベル文学賞候補作家・閻連科による特別寄稿「この厄災を『記憶する人』であれ」も収録。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米TI、半導体設計会社シリコン・ラボラトリーズ買収

ワールド

ガザで子ども含む21人死亡、イスラエル軍は銃撃受け

ビジネス

テスラの中国製EV販売、1月は前年比+9.3% 3

ワールド

中ロ首脳がオンライン会談、緊密な関係称賛
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 7
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 8
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 9
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 10
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 10
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中