イエメン分離派指導者が逃亡、リヤド行き便に搭乗せず=サウジ主導連合軍
アラビア海の港湾都市ムカラに入る政府軍の車列。2026年1月4日撮影。REUTERS/Stringer
[7日 ロイター] - イエメン南部の分離派「南部暫定評議会」(STC)の指導者アイダルース・アル・ズバイディ氏がサウジアラビアの首都リヤドに向かう航空機に搭乗せず、逃亡したと、イエメンのサウジ主導有志連合軍が7日に明らかにした。所在不明だという。
STCは、ズバイディ氏がアデンで軍事・治安作戦を統括していると説明する一方、リヤドに向かった代表団とは連絡が取れていないとした。ロイターは同氏の所在を独自に確認できていない。
イエメン政府は数日前、南部問題に関する会合の開催をサウジに要請したと発表。これを受けて、ズバイディ氏はサウジを訪問する予定だった。
今回の一連の展開により、イエメン南部の混乱が早期に収束するとの期待は後退した。
連合軍のマリキ報道官は声明で、STCの幹部を多数乗せた航空機が3時間以上遅れて出発したが、ズバイディ氏は搭乗しておらず、同氏の所在に関する情報もないと述べた。
マリキ氏は遅延の間に「(ズバイディ氏が)大規模な部隊を移動させたことを示す情報を入手した」とし、「動員への呼びかけや、軽・中型兵器による勢力の移動と武装」に言及した。
マリキ氏は、ズバイディ氏がアデンで数十の勢力に武器や弾薬を配布し、混乱をあおろうとしたと非難。また、STC副議長のアブドルラフマン・アル・マフラミ(通称アブ・ザラア)氏に対し、治安維持や衝突防止、市民と財産の保護を要請したと明らかにした。
ズバイディ氏の代理で治安を統括することになったアブ・ザラア氏は、1月5日にリヤドでサウジ国防相と会談しており、今回の人事はサウジとの関係改善を示唆するとみられている。
連合軍はまた、駐留地から撤退した武装勢力の動きを監視した後、イエメン南部のアル・ダレア州で限定的な先制空爆を実施したと発表した。
国内の情報筋とSTC内部の情報筋は、ズバイディ氏の出身地である同州で15回以上の攻撃があったと報告した。
イエメンの国営サバ通信によると、サウジが支援する大統領評議会はこうした事態を受け、ズバイディ氏のメンバー資格を剥奪し、反逆罪などの容疑で検察に送致した。
大統領評議会はズバイディ氏が武装反乱を扇動し、憲法上の権限を持つ当局を攻撃し、イエメン南部の民間人に対して虐待行為を行ったと非難している。
イエメンの南部分離派の問題はSTCを支援するアラブ首長国連邦(UAE)とイエメン政府を支援するサウジの間で大きな対立を招き、連合軍に亀裂が入っている。





