最新記事

車にはねられた柴犬、あるものに挟まって驚きの生還

U.S. Dog Survives Getting Hit by Car, Stays Stuck Inside Bumper for Miles

2019年11月1日(金)15時00分
イワン・パーマー

賢くで従順な柴犬(Shiba inu)はアメリカでも人気 Amax Photo/iStock.

<「奇跡の犬」と獣医を驚かせた生存法とは>

ニューヨーク州のオルバニーで車にはねられた柴犬(Shiba inu)が、事故後何キロも走り回った事故車の「中」から発見された。いったい何が起こったのか。

3歳の柴犬ココは10月28日、道路に飛び出して車にはねられた。地元のデイリーガゼット紙によれば、ドライバーはすぐに車を降りて何をはねたのか確かめようとしたが、車は凹んでいるのにはねたものは見つからなかったと話している。だが再び運転を始めて数キロ走ったとき、車の前方から音が聞こえるのに気づいた。再度車を降りたドライバーは、バンパーの裏に挟まったココを発見したのだ。下手に動かず、じっとしていたのもよかったようだ。

「正直言って、助かるとはおもわなかった」と、ハーナス動物病院のノエラ・ラフレニエル獣医は地元テレビ局に語った。「バンパーの裏側のスペースにちょうどいい具合に入り込んで生還するなんて、衝撃的だった。ココは信じられないほど幸運な犬だ」

ココは肘を骨折し、治療には4000ドル、回復までの費用も入れればもっとかかるので、病院は寄付を集める予定だという。

ハーナス動物病院の他のスタッフも、この程度の軽傷で済んだことに驚きを隠さない。「奇跡としか言いようがない」と、獣医のバン・ボーケンバーグはデイリーガゼットに語った。「昨日出勤したら、皆が奇跡の犬が来たと騒いでいた。気づくと、その犬はそこに立っていたよ、3本の足で」

薬も素直に飲んでいる。「いい子だ」と皆が口をそろえる。

ココの飼い主も、警察が探し当てた。ノースカロライナから、親戚の家を訪ねてきていたところだった。

<参考記事>【動画】動物実験に使われている36匹のビーグル犬の命を救え
<参考記事>世界最大級のネコ、体重320キロのアポロを見て単純に喜んではいけない

20191105issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

10月29日発売号は「山本太郎現象」特集。ポピュリズムの具現者か民主主義の救世主か。森達也(作家、映画監督)が執筆、独占インタビューも加え、日本政界を席巻する異端児の真相に迫ります。新連載も続々スタート!

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

イスラエル、ソマリランドを初の独立国家として正式承

ワールド

ベネズエラ、大統領選の抗議活動後に拘束の99人釈放

ワールド

ゼレンスキー氏、和平案巡り国民投票実施の用意 ロシ

ワールド

ゼレンスキー氏、トランプ氏と28日会談 領土など和
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 8
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 9
    赤ちゃんの「足の動き」に違和感を覚えた母親、動画…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中