最新記事

動物

世界最大級のネコ、体重320キロのアポロを見て単純に喜んではいけない

2019年06月19日(水)17時45分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

THE REAL TARZANN-YouTubeより

<大きすぎるネコと言えばすぐに人気も出るけど、巨体は人間の手によってつくり出されたもの。ライガーは先天的な疾患も多く、寿命も長くない......>

アメリカ・サウスカロライナ州のマートルビーチ・サファリ野生生物保護区で飼育されている5歳のライガー、アポロの動画がYouTubeで公開され、その大きさが話題を呼んでいる。英ザ・サン紙など複数メディアが報じた。

父がライオンで母がトラのハイブリッドな動物であるライガー。両種の特徴を併せ持ちつつも、間に生まれたライガーはそれらよりもはるかに大型になることが多いという。リアルターザンを名乗る動物の専門家マイク・ホルストンと自然保護家のコディ・アントルが、マートルビーチ・サファリでアポロと散策する様子をSNSで公開したところ、705ポンド(約320キロ)の巨体に驚きの声が上がった。

この投稿をInstagramで見る

Power levels over 9000‼️

Kody Antleさん(@kodyantle)がシェアした投稿 -


この投稿をInstagramで見る

Exploring the @myrtlebeachsafari with @therealtarzann

Kody Antleさん(@kodyantle)がシェアした投稿 -

2010年と14年にギネス世界記録に登録された世界最大のライガーは、同野生生物保護区の雄のヘラクレス。英デイリーメールによると、今回話題になったアポロの叔父にあたるそうで、体重は900ポンド(約410キロ)で後ろ足で立つと11フィートに達する。毎日約20ポンド(約10キロ)の牛肉や鶏肉をたいらげる。

【参考記事】「何か来るにゃ...」地震の瞬間の猫動画に海外が注目 アメリカでは19世紀から軍で研究も

人間の娯楽のためか

ホルストンによるとライガーは、2〜3歩の助走で時速40マイル(64キロメートル)の速さまで加速するという。彼の投稿には「リアルなライオンキング」や「なんて美しい生き物なの」など好意的なコメントがある一方で、批判的な反応も多い。

少し歩いただけで息切れするようなアポロの様子を指摘したり、「人間のつくった種。ただの娯楽のためだけに作られたもの」「短すぎる寿命、病気のリスクがある」など、ライガーが人間の手によって強制的に繁殖させられていることを非難するコメントも。ライガーは先天的な疾患も多く、成獣に育つ前に多くが死んでしまううえに、雄はまったく繁殖力を持たないことが知られる。

現在世界に存在するライガーは1000頭程度とみられる。台湾では繁殖を禁止するなど、各国で規制を求める声も増している。2017年にはアメリカの動物保護団体が共同で、トラやライオンのような大きなネコ科の動物の交配禁止を求め米農務省(USDA)に嘆願書を提出した。英ガーディアンによると嘆願書で、非人道的な交配によりガン、口蓋裂、関節炎、うつ病など健康上の問題が起こる可能性が高まると指摘された。

【参考記事】ウェスト81センチの巨漢ネコ、パーフェクトボディ目指し監視下に置かれる

ニュース速報

ワールド

中国新型肺炎の死者、8人増の17人に ウイルス変異

ワールド

米英、デジタル課税巡る対立精鋭化 米財務長官「施行

ワールド

米国は新型肺炎の感染拡大食い止める計画整えている=

ワールド

FRB利上げは「大きな過ち」、中間層向け減税発表へ

RANKING

  • 1

    遺体を堆肥化する「エコロジカル埋葬」 土葬も火葬…

  • 2

    教育は成功、でも子育ては失敗! 親の仕事は教育で…

  • 3

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 4

    イーストウッド最新作が大炎上 亡くなった女性記者…

  • 5

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 1

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 2

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 3

    イーストウッド最新作が大炎上 亡くなった女性記者…

  • 4

    子育てが難しいと感じる親──原因の一つは「甘え」と…

  • 5

    「鶏肉を洗わないで」米農務省が警告 その理由は?

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:CIAが読み解くイラン危機

2020-1・28号(1/21発売)

40年にわたる対立の起源はどこにあるのか── 元CIA工作員が歴史と戦略の視点から分析

MOOK

ニューズウィーク日本版

絶賛発売中!