最新記事

実用

ボケたくなければ、片づけは自分でしなさい

2017年4月28日(金)19時33分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

これら3つの認知機能(計画力・エピソード記憶の想起・注意分割機能)は、認知症になる前に、最初に低下する認知機能だと言われている。だからこそ、「前後にメモを取って片づけをする」というだけのことが、脳を十分に活性化して、認知症を予防するトレーニングになるというのだ。

なお、メモは詳細なものである必要はなく、片づけ前なら「いつ」「どこを」「どのように」を書くだけでも十分に脳を鍛えられるとのこと。ただし片づけ後のメモは、海馬を鍛えるために、すぐではなく翌日に「思い出して書く」ことがポイントだ。

さて、いざやる気を起こして片づけに取り組もうとすると、ついクローゼットや押入れといった"大きな敵"から手をつけたくなるが、それこそ挫折のもと。まずは簡単にできるところから始め、トレーニングを重ねて、徐々にスキルを磨いていくことが大切だ。

著者の提唱する片づけトレーニングには5つのステップがあり、最初のステップは「カトラリーの引き出し」。箸やスプーン、フォークなどのカトラリーは用途(食べるときに使う)がはっきりしているため、最初に取り組むのに最適な片づけ場所だという。

それに対して、たとえば下駄箱は、季節や用途によって靴を分類できるうえ、家族の共有スペースでもあることが、片づけの難易度を高くしている。

このように段階を踏んでいくことで、片づけに対する苦手意識をなくし、少しずつ自信をつけていくのだという。それによって片づけが苦でなくなり、しかも「脳トレになる」というご褒美もあるので、むしろ楽しく取り組めるようになるのだ。

「捨てる」ではなく「選ぶ」、「自分で片づける」ことの大切さ

片づけが苦手な人の多くが、「もったいなくて捨てられない」という問題を抱えている。

しかし、不要なものまで大量に溜め込み、何がどこにあるかわからず、必要なときに探し出すこともできずに、同じものを何個も買ったり、結局は捨ててしまったりすることのほうが、ずっともったいない、と著者は言う。

とはいえ、それでも捨てられない、という人は多い。そこで著者が強調しているのが、捨てるのではなく「選ぶ片づけ」であるという点だ。不要なものを捨てるのではなく、必要なもの・使うものを選ぶことが、片づけトレーニングの基本となる。

「使うもの」を選んだあとに残ったものが「使わないもの」ということになるが、それをすぐに「捨てるもの」とするには勇気がいる。だから「一時保管BOX」を用意し、ひとまずそこに入れておく。そして、たとえば半年間一度も開けなかったら、そのまま捨てる。

こうすれば、なかなか捨てられなかったものでも、気持ちの整理がついて、捨てることをすんなりと受け入れられるようになるという。

【参考記事】「今日は赤」と意識するだけ 「カラーバス」で見える世界が変わる

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン高官「圧力下の降伏拒否」、バベルマンデブ海峡

ワールド

米イラン協議、パキスタンの仲介正念場に サウジへの

ワールド

米副大統領、イラン回答に期待 カーグ島攻撃は戦略変

ビジネス

米耐久財コア受注、2月は0.6%増 前月分は大幅下
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 6
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 7
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 8
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 9
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 10
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 3
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 9
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 10
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中