最新記事

ゲーム

「ポケモンGO現象」がさらに拡大:鬱が改善との声多数。検索数でポルノ超えも

2016年7月15日(金)16時05分
高森郁哉

Shannon Stapleto-REUTERS

 任天堂など3社が共同開発したモバイルアプリゲーム「Pokémon GO」(ポケモンGO)が、日本に先駆け米国など数カ国で7月6日にリリースされ、爆発的な人気を博している。もはやその人気ぶりは社会現象となりつつあり、日々新たな話題をメディアに提供している。

参考記事:「米で大人気の「ポケモンGO」、ISISとの前線でプレイする猛者も登場
参考記事:クレムリンにもポケモン現る

「ポケモンGOは鬱を改善する」心理学者も注目

 心理学博士のジョン・M・グロール氏は、自ら運営するサイク・セントラルに掲載した記事で、ポケモンGOが鬱症状を改善する可能性を指摘した。記事では、ツイッター利用者が鬱の改善を報告した投稿を多数転載している。

「ポケモンGOは、これまでのどんな医師の処方やセラピストのアドバイスよりも、私の鬱に良い治療になっている」 「不安や鬱がある自分が、週末の大半を外で友人たちと過ごしているなんて不思議」 「ポケモンGOが私の鬱を助けるなんて変だよね? 実際、・家から連れ出してくれる ・社交的にしてくれる ・体を動かす気にさせる」 「また4マイル歩いて、途中で4人と話した。ポケモンGOはたった1つのアプリで、肥満と社交不安を解決してくれるかも」 といったツイートが並んでいる。


 ただし、グロール博士は逆効果だった事例も挙げている。以下もツイッターからの転載だ。

「ポケモンGOをプレイしようとしたけど、自分の住まいは何かが見つかる道から遠すぎる......。今夜は鬱がひどい」 「ポケモンGOの話を聞くたび私の鬱は重くなる。実際のトレーナー(ポケモンを育てる人)対戦はないし、現実の対戦場もない。アクセサリは35ドルだし」


 これらのツイートを紹介したうえで、グロール博士は次のように締めくくっている。
「長年の研究により、シンプルな運動が精神状態の向上に有効であることが示されている。ポケモンGOの開発者らは、精神衛生のためのゲームアプリを意図したわけではないが、結果的にそうなっている。そして、その効果はおおむね良好なようだ」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国CO2排出量、第3四半期は前年比横ばい 通年で

ビジネス

インフレリスク均衡、金利水準は適切=エルダーソンE

ワールド

英7─9月賃金伸び鈍化、失業率5.0%に悪化 12

ビジネス

ソニーG、今期2度目の上方修正 米関税影響は500
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中