広島・因島の造船技術がアフリカを救う?...「もみ殻」燃料で見えた新たなビジネスの可能性
CAN SHIPBUILDING TECHNOLOGY SAVE AFRICA?

タンザニアでグラインドミルの使い方を指導する上杉(中央) COURTESY OF TROMSO
<精米時に排出される「もみ殻」を活かした固形燃料を作れないか──造船のプロたちの挑戦が遠いアフリカの地で大きく花開いた>
広島県尾道市因島は名高い造船の街だ。だが造船不況に見舞われ、多くの関連企業が経営難に直面した。そんな中、誕生したのがトロムソ社だ。船舶の熱交換器を製造する会社を定年退職した技術者たちが、海のモノづくりの技術を陸で生かせないかと1994年に立ち上げた。
ある時、コメ農家から精米の際に排出されるもみ殻の処分に困っているという話を聞いた。木くずを粉砕した固形燃料のように、このもみ殻で固形燃料を作れないか──。ただ、硬いもみ殻を粉砕するのは容易ではない。
そこで造船業で培った金属加工技術を活用し、もみ殻をすりつぶす部分に特殊な表面加工を施すなど試行錯誤を重ねた。そして2007年、ついにもみ殻固形燃料製造機「グラインドミル」の開発に成功した。
「最初からもみ殻を活用するのではなく、新しいことをしなければ持続可能な経営ができないという切実な思いからのスタートだったと聞いている」。そう語るのは2代目の上杉正章代表取締役だ。
因島生まれの上杉は、一度は島を離れたが、旧知の間柄だった創業者に声を掛けられ、「新しいことにチャレンジできる」とトロムソに飛び込んだ。
しかし当時は、グラインドミルが1年に1台売れるかどうかという厳しい時代だった。
「もみ殻を活用した固形燃料の灰は、肥料として田畑にまくことができ、完全循環できます」と説明しても、「それがどうした」と言われることが多く、風当たりもきつかったと当時を振り返る。ただ、この事業は将来必ず伸びるはずだと踏ん張り続けた。
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
一般事務/「在宅週~3日」外資IT商社 シニアリベートアナリスト/経理 一般事務・OA事務
ランスタッド株式会社
- 東京都
- 月給34万円
- 正社員
-
外資金融機関での施設警備スタッフ/警備経験/教育制度あり/賞与支給/稼げる仕事/夜勤あり
株式会社G4S Secure Solutions Japan
- 東京都
- 月給35万円~37万円
- 正社員
-
給与計算・社会保険「アウトソーシング担当」外資系クライアント中心 英語力を活かしてスキルアップ フレックス・リモート
株式会社クロスヴィジョンインターナショナル
- 東京都
- 年収450万円~600万円
- 正社員