フィールドワークもzoomで済む時代に...国立民族学博物館教授が文化人類学で伝えようとすること【民博特集4/4】
そのうえに儀礼だとか信仰や習慣、政治や経済、生業、言語など、その社会の文化の営みがあるって発想だったんです。じっさい、ぼくが修士課程に進む前に読んだ概説書はたいがい家族・親族のテーマにたくさんページを割いていました。もっとも90年代でも、親族なんてテーマはとっくに古くなっていましたけど」
たしかにいま、親族なんて言われても、都会育ちの自分はあまりピンと来ないところがある。おそらく世界中の近代化した地域に似たような面があるだろう。
「人間の社会の核は家族・親族です、なんて言われても、はあ? ですよね。だけど、それをコアに据えて、世界のいろんな社会を調べまくった文化人類学が独自に理論化した領域って、やはり親族しかないのかもしれない。有名なレヴィ=ストロースの構造主義だって根幹に親族論がありますしね。
文化人類学者には長期のフィールドワークがある、って言われるかもしれませんが、それは方法であって理論ではありません。しかも、いわば一人一人の名人芸。もはや『未開社会』がどっかにある、なんて幻想も抱けないですし、この先、文化人類学の独自性ってどこにあるんかな?」
たしかに。文化人類学は比較的新しい学問だ。しかし時代の急速な変化によって、文化人類学とは? 文化人類学の意義とは? という学問の根っこに立ち返る時期を迎えているのかもしれない。
Zoomか現地密着か?:効率化で失われるもの
「いまは、現地に行って、そこの暮らしにどっぷり浸かって、一緒にいすぎてしんどいな、とか思いながらやる、そういう学問じゃなくなってきているんですよね」
また、いろんなビジネスの世界で語られるタイパやコスパの概念が文化人類学の研究分野にも浸透してきている。
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